はじめて小説を書こうと思ってから、いきなり10万字単位の長編を書くのはなかなか大変ですよね!
はじめて執筆と向き合う方には、まず短編小説から書いてみることをおすすめします。
短編小説には、小説を構成するエッセンスがたくさん詰まっています。
それに、小説の能力は作品を完結させることによって上がると言われているんです。
完結させられない長編小説を何本も作るよりも、まずは完結させられる短編小説を書くことをおすすめします!
今回は、これから小説と向き合おうとしている初心者さんに向けて、短編小説の書き方をまとめていきたいと思います。
そもそも短編小説の定義は?
短編小説は、文字数が4000~30000字程度の小説を指します。
長編小説の文字数は、8万字~12万字もしくはそれ以上と言われています。
短編小説と長編小説では文字数が違います。
けれど、小説を書く上で大事な要素に大きな違いはありません。
アイデアの出し方、キャラクターの作り方、ジャンルやターゲットの選定、起承転結の意識、プロットの作り方などの物語の構成に対する意識。
これらすべて短編小説にも長編小説にも必要な要素です。
②ジャンルの決定。(可能なら、ターゲットの設定)
③キャラクターの設定や世界観を作成。
④プロットの作成。
⑤執筆!
短編小説の大まかな流れは、このようになります!
ちなみに、小説を書くための練習には『二次創作』という選択肢もあります。
キャラクターや舞台設定が決まっているので、オリジナルの短編小説よりもさらに作りやすいです。
二次創作も、小説を書く練習としては最高の場になります。
二次創作の書き方については、以下の記事でも解説していますのでよろしければ参考にしてくださいませ!
親見さん ふむむ、二次創作小説は、どう書き始めたらいんでしょうか? 書き方がさっぱりわかりません。かわいいキャラクターや世界観をもっと多くの人に知ってもらいたいです。 こんなお悩みをお持ちの方は多いんじゃないでしょう[…]
短編小説の書き方
短編小説の書き方を説明していきます。
慣れてくると自分なりの小説の書き方が生まれてくると思いますが、はじめのうちは流れに沿って書いていくといいでしょう。
①アイデアを出す
まずはアイデア出しを行いましょう。
かっこいいバトルシーンを書きたい! 女の子といちゃいちゃするところを書きたい! 異世界に転生する物語を書きたい!
なんでもいいです。
自分の欲を書き出してみると、書きたいものが見えてきます。
初心者の頃は、最後まで書けそうな、書きたくなるようなアイデアをチョイスすると良いです。
最後まで書くことによって、小説を書く力がグンと上がります!
もし、どうしてもアイデアが出ない場合は、「マインドマップ」を使ってみるのもありです。
連想ゲームでアイデアを出していく方法です。
マインドマップについては、以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方は読んでいってくださいませ!
親見さん 小説にマインドマップは使えるのでしょうか? アイデア出しやプロット、キャラクター作り、小説を作る上でマインドマップはいろんなシーンに使えます。 マインドマップは、ビジネスシーンでもブレインストーミング[…]
②ジャンルの決定
アイデアを出し終えたところで、ジャンルを設定します。
その通りです。
ジャンルを決めることで、物語の方向性がばちっと決まります。
また、もし可能ならば、自分が作った作品を読むであろう読者を想定してみてください。
「高校生の人が読んでくれるかな~」「男の子向けかな~」「女の子向けかな~」等々ですね
今後、人に読まれる小説を書きたいと思った時に、ターゲットを選定することが重要になってきます。その練習になるからです。
ただ、読者の想定はあくまで「可能ならば」で、問題ありません!
「自分が楽しむために書くんだ!」でも、問題ないです。
それはそれで、自分と同じ嗜好を持つ人に刺さりますから!
もし、もう一歩踏み込んだジャンルの選定をしたい方は以下の記事も参考にしてみてくださいませ!
こんにちは! マヨナカログのつくよみです! 親見さん ジャンルの決め方がわかりません……人に読まれるジャンルや、新人賞に受かりやすいジャンルはあるのでしょうか? 好きなジャンルや得意なジャンルから選んでもいいですが、今[…]
③キャラクターの設定や世界観を作成
オリジナル小説の場合は、キャラクターの設定や世界観を考えなくてはいけません!
短編小説に登場させるキャラクターは、主人公も合わせて2~3人程度をおすすめします。
人数が多いと、キャラクターの個性を書き切れず、水で薄くなったお味噌汁のように、薄味の物語になってしまいます。
キャラクターや世界観については、以下の要素を考えてみましょう。
世界観
舞台は地球なのか? 異世界なのか? 不思議な力はあるのか?
アイデアをもとに、それを実現するのに適切な舞台を作っていきましょう。
・主人公が活躍する場所
・キャラクターが生きる時代
・人々の生活を支える技術
・魔法のような不思議な力があるか?
最低でも、上記の4つを決めておけば、物語がグッと書きやすくなりますので、用意してくださいませ!
世界観の作り方について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてくださいませ!
親見さん 世界観や舞台設定の良い作り方がわかりません! ファンタジーやSFは、ゼロから世界観や舞台を作り上げていく必要があるので難しいですよね。 ですが、プロの方々は、読者をぐいぐい引き込む設定を盛り込んできま[…]
キャラクターの「物語の役割」と「関係性」
物語における役割ですね。主人公やヒロイン、サブヒロイン等を指します。
・行動に一貫性を持たせられる。
・役割の重要度に応じて、描写の濃淡を分けられる。
役割をはっきりさせることで、キャラクターの行動に一貫性が出ます。
物語における役割の割り振り方をもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいませ~。
主人公やヒロインと言った良く知られる役割よりも、もっと深く解説しています。
役割の型を知れば、ストーリーが書きやすくなりますよ!
物語には、人物に設定される役割が存在します。 親見さん 主人公のような物語上の役割ですね! 主人公と呼ばれるような型には、古代から使われている原型(アーキタイプ)があるんです! 主人公は誰でも知る物語の役[…]
また、主要キャラクターの関係性をある程度決めておくといいですよ!
物語を通した関係性の変化を準備しておけば、物語がグッと引き締まります。
物語の終了時点:主人公とヒロインは、恋人になる
物語の終わりの時点で、関係が変化している必要があるので、物語に必要なイベントも想像しやすくなります。
年齢・性別
キャラクターの性別や年齢は、基本的に素直に設定すればいいです。
ただし、もし、読んでもらいたい読者さんの年齢や性別が決まっているのなら、主人公の年齢・性別をターゲットになる読者さんに寄せるのはありですよ~!
一歩踏み込んで、「読者の共感を狙う年齢・性別」の設定方法を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいませ!
親見さん 物語に登場するキャラクターの年齢や性別の設定が、読者さんの獲得率に影響を与えることはあるのでしょうか? あります! 10才~20才前半をターゲットにしている少年ジャンプを見ればわかりますが、主人公の多[…]
性格(ツンデレ、熱血、唯我独尊等々大まかな属性を考える)
キャラクターの大まかな性格を決めてしまいましょう。
大枠を先に決めれば、そのキャラクターの方向性と物語への関わり方がわかります。
もし、キャラクターの性格が決まっていないのならば、最初に主人公の性格を決めてしまうことをおすすめします。
たとえば、主人公が奥手なキャラクターであれば、自分からは積極的に行動を起こそうとはしません。
なので、奥手な主人公が物語に関わるために、相棒には積極的に行動を起こすキャラを付けよう、などと登場するキャラクターの性格を連鎖的に決められます。
キャラクターのバックグラウンド
キャラクターの過去を決めましょう!
物語の根幹にかかわる重要な設定は、しっかりと過去を掘り下げておくといいです。
また、性格が決まっていれば、「なぜ、こんな性格になったんだろう?」という視点から考えるとキャラクターに深みが出ます。
キャラクターの性格とバックグラウンドの作り方につきましては、以下の記事で触れていますので、よろしければ参考にしてみてくださいませ!
親見さん キャラクターの性格はどうやって作ればいいのでしょうか? 物語におけるキャラクターは、作品の質を決める重要な要素の1つになります! キャラクターの性格は、キャラが物語へとどうやって関わっていくかを決め、[…]
ギャップを1つ
・学校で有名な令嬢が実はオタクだった。
人は、ギャップのあるエピソードに魅力を感じます。
短編小説でも、1キャラクターにギャップのある1エピソードを加えると、アクセントになっていいですよん!
キャラクターを引き立てるギャップの作り方は、以下で詳しく解説していますので、よろしければ見てくださいませ!
親見さん キャラクターの魅力を引き立てるために、ギャップの作り方を知りたいです。 世にいる人気キャラクターは、必ずと言っていいほどギャップを持っています。 魅力のあるキャラを作る際に、「上手なギャップ作り」は必[…]
外見
大まかな印象+強調したいチャームポイントを設定しましょう。
小説では、外見を伝えられる機会が少ないので、そのキャラクターの特徴となるパーツは絞って伝えます。
親見さんを例に挙げてみます。彼女は小説内で「指の形が整っていて綺麗、指美人」「優しそうに見えるたれ目」というのをチャームポイントとして強調しています。
キャラクターの外見の決め方や描写のやり方については、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければ参考にしてみてくださいませ!
親見さん 読者さんを物語にグッと引き込むようなキャラクターの書き方を知りたいです。 キャラクター小説というジャンルがあるほど、小説におけるキャラクターの存在は大きく、重要です。 本記事では、作品の質を左右するキ[…]
また、キャラクターを1から作るのが難しかったら、世の中に出ているキャラクターをベースに作ってみるといいですよ!
キャラクターの作り方に関しては、以下の記事で詳しく触れていますので参考にしてみてください。
こんにちは! マヨナカログのつくよみです。 親見さん 人間観察……人間観察……。魅力的なキャラクターを作るために人間観察をしないといけません! みなさん、読者を惹きつけるキャラクターを作るために日々努力をしていると思い[…]
④プロットの作成
プロットの作成では、起承転結を意識して書きましょう。
承:物語を動かす事件が起きる。
転:物語の事件を解決する。
結:事件を解決することによって得られた結果。
プロットの作り方はいろいろありますが、最初は結末から考えてみるといいです。
結末が決まっていれば、そこに至るまでの過程を逆算していけばいいので、プロットが非常に作りやすくなります!
プロットの作り方は以下の記事で詳しく解説していますので、もしよろしければご覧になってください。
親見さん あの子がああして、こうなって、でも、これだとオチが決まりません! プロットがビシッと書けません。 プロットの作成の沼にハマると、なかなか抜け出せませんよね。 親見さん 正しいプロットを書けて[…]
表のストーリーと裏のストーリーを意識すると、物語のレベルが上がる!
もし、起承転結を考えた上で、表のストーリーと裏のストーリーを意識することをおすすめします。
裏のストーリー:主人公の心の変化や、成長
表のストーリーは、魔王の討伐や妹を救うための薬草の発見等々、物語を通じて達成する主人公の外側にある目的です。
裏のストーリーは、弱虫だった主人公が巨悪に立ち向かう勇気を身に着ける、冷たい人間だった主人公が仲間を想えるようになる、等々の主人公の内側にある変化です。
ただ「目的を達成した、バンザーイ!」の物語ではなく、「目的を達成して、主人公が成長した」物語になります。
クリエイターならば1度は読んでおきたい書籍として、『物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』を紹介します。 創作におけるディープな理論や心構えが本書籍にはたっぷりと詰まっています。 この書籍は映画や小説に[…]
⑤執筆
ここまで来れば、いよいよ執筆です。
執筆のコツですが……気合です!
プロットに沿って、結末まで書ききってしまいましょう。
あ、行き詰ったら頭空っぽにしてお散歩すればいいですよ。
親見さん ぐぬぬ、小説がめっきり書けなくなりました。 何の前触れもなく脳みそが活動停止して、文章が書けなくなる――なんてことが小説を執筆しているとよく起こります。 僕も小説の執筆と付き合ってきて、スランプに陥っ[…]
まとめ
初心者さん向けの短編小説の書き方をまとめました。
千里の道も一歩から。
長編小説に挑みたいという方も、短編小説からチャレンジしてみてください!
このサイトには、他にも創作に役立つ情報を数多く扱っていますので、もしよかったら見て行ってくださいませー。
親見さん ふむむ。小説の執筆に挑んでみようと思うのですが、小説の書き方や1冊の本を作り上げるまでの流れがいまいちわかりません。 「この書き方が絶対にいい!」というのは小説にありません。 ですが、多くの作家さんが[…]
オズ こんばんは、もしくはこんにちは。刺激を求めるクリエイターさんに行ってみて欲しい場所として、今回は【夜の伏見稲荷大社】を紹介するよ。 メードリー 【夜の】なのね! オズ 【夜[…]
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