物語には、人物に設定される役割が存在します。
主人公と呼ばれるような型には、古代から使われている原型（アーキタイプ）があるんです！
主人公は誰でも知る物語の役割ですが、戸口の番人や使者など、聞き馴染みの薄い類型があります。
創作をする上で、型となる役割を知るメリットは多いので、今回はそれをご紹介します。
・物語に登場するキャラクターの役割を明確にすることで、物語を作りやすくなる。
・人類が無意識のうちに好んで使っている役割なので、読者さんに受け入れられやすい。
創作のお助けになる内容になっていますので、ぜひ読んでいってくださいませ～！
キャラクターの役割と解説
今回は、キャラクターの役割として8つご紹介していきます。
ご紹介する役割を自作品のキャラクターに当てはめてみると、けっこう楽しいですよ！
ちなみに、キャラクターの役割について参考にした書籍は『物語の法則』です。
物語を作る上で必要になるディープな情報がたくさん詰まった本で、以下の記事でご紹介しています。
クリエイターならば1度は読んでおきたい書籍として、『物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』を紹介します。 創作におけるディープな理論や心構えが本書籍にはたっぷりと詰まっています。 この書籍は映画や小説に[…]
主人公（ヒーロー）
言わずと知れた物語の中心を担う役割の持ち主が主人公ですね。
物語の中では、読者さんと共に、学び、成長し、使命を遂げる重要な役割です。
影（シャドウ）
一言で言えば、「敵」に当たる役割ですね。
主人公が乗り越えなければいけない壁です。
戦うべき敵に限らず、主人公を邪魔する自然現象や心理的な葛藤も当てはまります。
この役割に当てはめたモノは、主人公の目的を思いっきり妨害させましょう！
賢者
主人公を導く役割が賢者ですね。
人であることもあれば、主人公の行動規範であることもあります。
人の例でいけば、呪術廻戦の五条先生やアーサー王伝説のマーリンがわかりやすい例です。
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行動規範でいけば、ジョジョの奇妙な冒険の「黄金の精神」ですね。
賢者の役割を持つキャラには、主人公の成長に繋がる行動をさせると物語が映えるでしょう！
使者
主人公を冒険に誘う役割を使者と言います。
使者は主人公に行動を促します。
賢者、変身する者、影がこの役割を担うケースもあります。
この役割を担うキャラクターには、主人公に一歩を踏み出すきっかけを与えるような行動をさせましょう！
戸口の番人
主人公の物語のターニングポイントで現れる者が、戸口の番人の役割を持つキャラクターや事象です。
この役割を与えられたモノは、主人公の工夫によって打倒されます。
そして主人公は、この番人を打ち負かして物語への深部へと進んでいくんです。
変身する者（シェイプシフター）
物語の過程で性質が180度変わる――誰もがなり得る役割が、変身する者です。
この役割は、狼男のように物理的に変身する者に限りません。
物語上の賢者（味方）だと思っていた者が、実は影（敵）だった。
主人公が変身する者となり、戸口の番人を欺く。
変身する者の役割を与えたキャラクターには、読者をアッと驚かせるような変化をさせましょう。
トリックスター
場をひっくり返す存在――それがトリックスターの役割です。
ジョークで場の雰囲気をひっくり返す道化師のような立場を指すこともあります。
ただ、それだけにとどまらず、社会の常識をひっくり返すとんでもないトリックスターもいたりします。
ペルソナ５など、トリックスターをテーマにした主人公も多いです。
彼らは場の空気や状況を一変させるキャラクターに仕上げるといいです。
仲間
主人公の変化を手助けするキャラクターが仲間です。
時に成長を手助けし、時に闇堕ちするきっかけを与える。
変化を助長する主人公サイドのキャラクターですね。
まとめ
物語の役割を一覧でまとめました。
型を知り、キャラクターや事象に役割を与えれば、物語がグッと書きやすくなります。
プロットの段階で、役割をキャラクターに割り当ててみてはいかがでしょうか？
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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