AIイラストツールの革命児の一人、Stable Diffusion。
AI×エンタメの分野は、今後も進化が注目される分野であり、知っておいて損のない領域です
そうですね。ボクも小説を書いているのですが、じわじわAIの波がやってきてもやもやです。
↓AIが物語のプロットを書く過程を記載した記事です
万能型の対話型AIである『ChatGPT』が、Open AIから発表されました。 親見さん 万能、ですか。 対話型のAIなのでお話しはもちろんできます。 ChatGPTはそれだけにとどまらず、なんとなんと[…]
ですが、同時にエンジニアのボクの心情的には超注目したいし、超楽しい技術でもあるんですよね!
本記事では、Stable Diffusionの使い方をまとめていきますよ~!
Stable Diffusionとは?
Stable Diffusionは、入力されたテキストや画像をもとに新しいイラストを生成する『画像生成AI』です。
たとえば、『女の子 猫耳 白髪』のキーワードを入力すると、以下のようなイラストが出来上がるイメージですね!
入力するテキスト――プロンプトは呪文とも言われており、これを上手に作る人は『魔法使い』なんて呼ばれたりもします。
AIイラストを使ってどんなことができるのかをご紹介!
まずは、Stable Diffusionで実際にどんなイラストが生成できるのか見てみましょう!
Loraを使えば二次創作イラストが生成可能!
Stable Diffusionでは二次創作イラストの生成も可能です。
モデルに追加で任意のキャラクターやモノを学習させる方法の1つ
AIモデルには、自分の大好きなキャラクターのデータが入っていないケースは多々あります(もしくは学習量が少なくて出にくい)
Loraを使えば、以下のように既存のキャラクターのイラストを生成することができちゃいます。
CIVITAIなどで配布されているLoraモデルを使うか、自作することで好きなキャラクターを表現することができるんですね
親見さん AIの描く二次創作イラストが増えてきた気がします。 pixivなどのイラストサイトを覗いても、AIが作った二次創作イラストが増えていますよね。 プロンプトや学習モデルによっては、AIイラストツールで版[…]
親見さん Stable Diffusionを使っているとLoRaという言葉をよく聞くのですが、これは何で、どうやって手に入れるのでしょうか? AIイラストの追加学習アイテムとしてよくお話に上がってくるLoRa […]
AIイラストを活用して漫画を作ることもできる
親見さん Stable Diffusionを使えば、もしかして漫画を作れるのではないでしょうか? 作れますね! 生成したAIイラストを組み合わせれば物語付きの漫画を作ることができます。 ↓↓たとえば、こんな感[…]
小説の表紙・挿絵も作れるよ!
親見さん 小説の表紙や挿絵にAIイラストを活用できるんではないでしょうか? キャラクターが描かれた表紙や挿絵があると、小説に彩りが出ますよね。 読者さん視点から見ても、「お、表紙のこの子かわいい! 物語が気にな[…]
Stable Diffusionの使い方!
Stable Diffusionは、自分のPC(ローカル環境)でも、ブラウザ環境(Colabなど)でも使用することができます。
しかも、インストールなどに料金がかかることもなく、無料で使えます。
・お手軽にStable Diffusionを試したいならブラウザ環境
・がっつりカスタマイズして理想のイラストを生成したいならローカル環境
このような住み分けになります。
ローカル環境を構築する際は、パソコンの知識・ハードウェア環境が必須になってます。
以下の質問に対して両方YESならば、ローカル環境の構築はできますよ!
・python等のインストールができるなどパソコンの知識がそこそこある
・Stable Diffusionの動作条件を満たしたグラボを持っている
『Stable Diffusion用のPCはどのくらいのスペックを用意すればいいの?』については、以下の記事でも解説していますのでよろしければ読んでいってくださいませ~!
親見さん 自分のPCを用意して、ローカル環境でAIイラストを生成してみたいです! 親見さん そのためにPCを用意したいのですが、何を基準に選べば良いのかさっぱりわかりません。 自分の環境にStab[…]
ローカル環境にStable Diffusionをインストールする方法3ステップ
さてさて、早速ローカル環境にStable Diffusionを導入する流れを説明いたします。
本記事ではざっくり解説ですが、以下の記事でStable Diffusion Web UIのインストール方法と使い方は詳しく解説していますので、参考にしてください!
親見さん ローカルPCでStable Diffusionを使ってみたいですね。 そんなときは『Stable Diffusion Web UI(もしくはStable Diffusion automatic1111)』を[…]
①pythonをインストール
②gitからStable Diffusion WebUIを入手する
③イラスト生成モデルを用意する
まずは、pythonを入れましょう。バージョンによっては、Stable Diffusionが動作しない可能性もあります。
現在、ボクの環境でStable Diffusionが動いているpythonバージョンは、『3.10.9』となっています。
pythonのインストールは、以下から行えますよ~!
ローカルでStable Diffusionを使う際、『Stable Diffusion Web UI』をインストールと環境のセットアップが楽ちんで良いです。
このように、GUI付きでイラスト生成ができるので初心者の方にも使いやすいですよ~。
zipファイルをダウンロードして、中にある『webui-user.bat』を動かせば、環境のセットアップが自動で行われます。
あとは、お好みのイラスト生成AIモデルを手に入れて、『models→Stable-diffusion』にモデルを入れればイラスト生成の準備は完了です。
↓ちなみに、二次イラストが得意なWaifu Diffusionのモデルです↓
Webアプリケーションを通して使う!
Webアプリケーションを通したStable Diffusionの使い方を説明します。
・Dream Studio
・Google colab
などを通じて使うことができます。
Google colabについては、ローカル環境同様にセットアップがいるので、これは置いときましょう。
今回は『Dream Studio』の使い方を説明しますね!
ローカル環境でStable Diffusionを使用するには、いろんな仕込みが必要でしたよね。
ですが、Dream Studioではアカウントを登録するだけで使用可能です。
以下のサイトでLoginからアカウント登録できますのでお試しくださいませ~。
Stable Diffusionに使えるモデルはいろいろあるよ! おすすめはコレ
Stable Diffusionではいろいろなモデルを取り扱うことができます。
本家モデルのStable Diffusionはリアル系のイラストが得意だったり、WaifuDiffusionはアニメ調のイラストが得意だったり、背景がべらぼうにキレイに書けるCounterfeitだったり、本当にいろいろあります。
自分の用途にあったモノを選択すると良いですよ!
VAEも上手に活用
VAE(Variasional Auto Encorder)は、変分自己符号化器の意味を持っています。
意味はわからなくても問題ありません。
VAEを使うと、以下の効果が期待できます。
・イラストが鮮明になる
・目や指などのクオリティがアップする
その認識で間違いありません。
『.pt』や『.safetensors』などの拡張子で配布されており、それらをWebUiのmodels→VAEフォルダに入れることで使用できます。
Stable Diffusionでかわいいイラストを出力するコツ
Stable Diffusionでかわいいイラストを生成するには、いくつかありますので、それを解説していきますね。
まず、大前提として呪文(プロンプト)の作り方は絶対に押さえておきましょう!
呪文の作り方の基本は、以下の記事で解説していますので、よろしければ読んでいってくださいませ!
親見さん AIイラストの呪文ってどうやって作ればいいんでしょうか? AIイラストは呪文(プロンプト)を入力することで、誰でも簡単にイラストを作ることができます。 ですが、呪文の作り方によってイラストの完成度が大[…]
そこを押さえた上で、以下のコツについて解説していきます!
・モデル選びが重要
・ネガティブプロンプトを上手に活用する
・AIモデルの得意・不得意を把握しておくとよい
モデル選びが重要
モデルについて解説項目でも触れましたが、『何を書きたいか』によってモデルを切り替えることは重要です。
アニメ調のイラストを書きたいなら、それに特化したモデルを、実写のようなイラストを書きたいなら、それに応じたモデルを、適切に選ぶと良いイラストができやすいですよ!
Stable Diffusionを含めて、AIイラストのモデルはたくさん存在します。 親見さん AIイラストはモデルによって、画風が大きく変わってきますよね。 「モデルが多すぎてどのモデルを使ったらいいかわから[…]
NovelAIを使っていたら週末が消えてました……。 だって、予想以上にハイクオリティなイラストが作れてびっくりしたんだもん! 親見さん どんなイラストが作れるのですか? こんなのやこんな[…]
ネガティブプロンプトを上手に活用する
自分が描きたいモノを列挙するプロンプト以外にも、ネガティブプロンプトというモノが存在します。
イラストに含めたくないモノを指定するプロンプトですね。
『missing fingers(欠けた指)』など、出てほしくないモノを列挙していきます。
ネガティブプロンプトを上手に活用すると、イラストのクオリティがグッと上がりますよ!
AIの得意不得意を把握しておく
AIイラストはキャラクターの顔を描くのがべらぼうに上手いです。
逆に、AIイラストの手が不自然になりがちなのは、有名なお話ですよね。
ネガティブプロンプトで調整をしたり、「ええい、手が苦手ならいっそ隠してしまえ!」などの対策が必要になってきます。
AIが得意な部分が強調されるような構図でイラストを生成すると、神イラストの生成確率がグッと上がりますよ!
Stable Diffusionが作るイラストの著作権・商用利用について
AIイラスト生成をするうえで必ず直面するのが著作権・商用利用です。
イラスト生成ツールの開発者は、生成されるイラストに対する著作権を放棄しています。
なので、基本的に著作権は生成者に帰属する……のですが、グレーな部分もあります。
著作権がグレーであれば、商用利用権もおのずとグレーということになります。
AIイラストの著作権については、以下の記事で詳しく触れていますので、よろしければどうぞ!
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まとめ
Stable Diffusionの使い方と疑問をまとめました!
マヨナカログでは他にもAI×エンタメの記事をまとめていますので、よろしければ読んでいってくださいませ~!
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