そんなときは『Stable Diffusion Web UI(もしくはStable Diffusion automatic1111)』を使えば、お手軽にAIイラストを生成できる環境を作れます。
また、以下のようにUI付きでAIイラストを生成できるため使い勝手も良いです。
ただ、Stable Diffusion Web UIは、導入する際にいくつか引っかかるポイントがあります。
本記事では、わかりやすくStable Diffusion Web UIのインストール方法と使い方をまとめていきますね!
Stable Diffusion Web UIのインストール方法
ではでは、早速Stable Diffusion Web UIをインストールしていきましょう。
ステップとしては、大きく分けて2つです!
①pythonをインストールする
②GitHubからStable Diffusion Web UIを入手する
本記事ではWindowsを対象にしていますので、その点はご承知おきを。
あ、あと、ローカルPCでStable Diffusionを動かす場合は、ある程度のPCスペックが求められますので、環境によっては動かない可能性もございます。
AIイラスト生成用のPCについては、以下の記事でも解説していますのでよろしければご覧になってくださいませ~。
親見さん 自分のPCを用意して、ローカル環境でAIイラストを生成してみたいです! 親見さん そのためにPCを用意したいのですが、何を基準に選べば良いのかさっぱりわかりません。 自分の環境にStab[…]
①pythonをインストールする
まずはpythonをインストールしていきましょう。
pythonはプログラミング言語の一種でStable Diffusionを動かすには必須です。
いきなり英語のサイトで「うげっ」となるかもしれませんが、ここからインストーラを入手していきます。
Downloads→Windowsを選択しましょう。
すると以下の画像のようにインストーラーが入手できるページに移動します。
ここで注意すべきなのがダウンロードするpythonのバージョンですね。
バージョン次第ではStable Diffusion Web UIが動かない可能性がありますので、以下のドキュメントでバージョンを確認しましょう。
外部リンク:pythonのバージョンを確認
動作するpythonのバージョンについては、以下のように書かれています。
・Install Python 「動作バージョン情報」 (ticking Add to PATH), and git
バージョン情報が確認出来たら、該当バージョンの『Download Windows installer(64-bit)』をクリックして、インストーラをダウンロードします。
そして、ダウンロードインストーラを起動して、インストール作業を進めます。
その際気を付けるポイントは1つだけです。
Install Nowが出現する画面の下にある「Add python.exe to PATH」にチェックを付けること。
これを忘れると、自分でpythonへのパスを通すという作業が追加で発生しますので、忘れないようにしましょう!
インストールが終わりましたら、コマンドプロンプトを起動して「python –version」(version前にある半角ハイフンは2つです!)と入力して、こんな感じでバージョン情報がでればpythonのインストールは完了です。
②GitHubからStable Diffusion Web UIを入手する
次は、Stable Diffusion Web UIをGitHubから入手します。
いろんなプログラムが転がってるエンジニアの遊び場みたいなところ。エンジニアのSNSとして存在する側面もあったりなかったり。
まずはGitHubのStable Diffusion Web UIが置いてある場所にアクセスしましょう。
このような画面が出てくると思いますので、「Code→Download ZIP」をクリックします。
ダウンロードしたzipファイルを解凍して、お好きな場所にフォルダを置いておきます。
次に、Stable Diffusion Web UIのフォルダの中に「webui-user.bat」というバッチファイルがありますので、それを起動します。
初回の起動では必要な機能のインストールが自動で行われますので、それが終わるまで待機しましょう。
けっこう時間がかかり、15分以上必要な場合もあります。
終わったらコマンドプロンプト上に、「http:/127.0.0.1:7860」のコードが現れるはずですので、キーボードの「CTRL」を押しながらそれをクリックしましょう。
すると、このようにStable Diffusion Web UIの画面が立ち上がります。
これにてインストール完了です。お疲れ様でした!
Stable Diffusion Web UIを早速使っていこう!
Stable Diffusion Web UIを使う準備ができたところで、いよいよAIイラストを生成していきます。
②モデルをStable Diffusion Web UIの特定のフォルダに入れる
③プロンプトを与えてAIイラストを作成する!
①AIイラスト用のモデルを手に入れる
Stable Diffusion Web UI単体では、AIイラストを生成することはできません。
AIイラストの『モデル』なるモノが存在します。
モデルには無数に種類があり、それぞれに癖があるのですが、本記事ではその解説は省略しますね~。
モデルの比較については以下の記事でも紹介していますので、よろしければご覧になってくださいませ~。
Stable Diffusionを含めて、AIイラストのモデルはたくさん存在します。 親見さん AIイラストはモデルによって、画風が大きく変わってきますよね。 「モデルが多すぎてどのモデルを使ったらいいかわから[…]
今回、お試しで動かすモデルの導入として、『Counterfeit』を使っていきます。
キレイなキャラクターと背景が描ける個人的にお気に入りなモデルです。
まずは、Hugging Faceからモデルを入手していきます。
『Files and versions』をクリックすると、ダウンロード可能なファイルの一覧が出てきますので『Counterfeit-V2.5.safetensors』をクリックします。
ファイルがダウンロードができる画面に移動できますので、『download』をクリックしてファイルを入手しましょう。
同様に、VAEファイルである『Counterfeit-V2.5.vae.pt』も入手しておきます
「VAEは変分オートエンコーダです」と言っても何のことかさっぱりなので、ざっくり効果を言いますと、『イラストの完成度を上げてくれるファイル』という認識でオーケーです。
VAEはなくてもAIイラストを生成することができます。
②モデルをStable Diffusion Web UIの特定のフォルダに入れる
ステップ①で以下の2つファイルを入手しました。
・モデル本体であるCounterfeit-V2.5.safetensors
・VAEであるCounterfeit-V2.5.vae.pt
これをstable-diffusion-webui-master以下にある特定のフォルダに入れていきます。
・Counterfeit-V2.5.safetensorsは、models→stable-diffusionフォルダ
・Counterfeit-V2.5.vae.ptは、models→VAEフォルダ
これに入れれば準備完了です。
③プロンプトを与えてAIイラストを作成する!
お楽しみのAIイラスト生成タイムです。
Web UIを起動して、以下の画面のように設定していきます。
・Stable Diffusion checkpointをCounterfeit-V2.5.safetensorsに設定する
・txt2imgに1girlと入力する
今回はお試しですので、上記2つの設定だけにします。
そして、Generateをクリックすると、AIイラストが生成されます。
お疲れ様です! これにてStable Diffusion Web UIの導入はすべて完了です。
後は思う存分AIイラストの生成を楽しんでくださいませ~。
まとめ
Stable Diffusion Web UIのインストール方法と使い方をまとめました。
AIイラストでいろいろ遊んでみてくださいね。
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有効な使い方も多い技術であることは間違いありません!
最後まで読んでくださりありがとうございました~。