作れますね!
生成したAIイラストを組み合わせれば物語付きの漫画を作ることができます。
↓↓たとえば、こんな感じ漫画のページが出来上がります↓↓
AIイラストツールで作られた漫画『サイバーパンク桃太郎』が話題になりましたので、AIイラスト×漫画は新しい表現方法として今後広がっていくかもしれません。
というわけで、今回はStable Diffusionを使って漫画を作る方法をがっつり解説していきますよ!
Stable Diffusionで漫画を作るために必要な機材・ツール
Stable Diffusionで漫画を作るために用意が必要な機材とツールは、大きく分けて以下の3種類です!
・イラスト生成ツール
・ペイントソフト
・PC、周辺ハードウェア
これらの詳細と準備の方法を解説していきますね。
AIイラスト生成ツール:Stable Diffusion
漫画を作るときのAIイラスト生成ツールは、Stable Diffusionを使っていきます。
あ、でも、もちろんNovelAIやMidjourneyで代用が可能です。
ですが、アドオンの豊富さを考えると、漫画を作る際はStable Diffusionを使うことをおすすめしますね!
Stable Diffusionの準備については、以下の記事でまとめていますのでよろしければ参考にしてくださいませ~。
AIイラストツールの革命児の一人、Stable Diffusion。 親見さん Stable Diffusionが出たころから、AIイラストツールが目覚ましい進化を遂げましたよね。 AI×エンタメの分野は、今後[…]
Stable Diffusion Web UIまで導入は必須です!
ペイントソフト:CLIP STUDIO PAINT
ペイントソフトはクリスタの名称でおなじみのCLIP STUDIO PAINTを使っていきます。
クリスタの名称でおなじみのお絵描きツールですね。
クリスタはPROバージョンとEXバージョンが存在するのですが、漫画を描き出す場合にはEX版が必須ですので、そこは注意しましょう!
クリスタはこれ一本で漫画の枠組みから吹き出し作成、加工までこなせるので超便利です。
CLIP STUDIO PAINTはAmazonで無料の体験版が配布されていますので、一度試してみてはいかがでしょうか!
PC・周辺ハードウェア
必須:パソコン
Stable Diffusionを動かす場合、パソコンにある程度スペックが求められます。
AIイラスト用のPCについては、以下の記事でも解説していますので、合わせてご覧になってください!
親見さん 自分のPCを用意して、ローカル環境でAIイラストを生成してみたいです! 親見さん そのためにPCを用意したいのですが、何を基準に選べば良いのかさっぱりわかりません。 自分の環境にStab[…]
あると便利:ペンタブ
必須ではありませんが、ペンタブがあったら漫画を加工する際に便利です。
ボクはたまたまタブレット機能が付いたSurfaceを持っていたので、それで代用しています。
マウスだけでも漫画を作ることはできますので、「加工に幅を持たせたい!」となったときに入手するのが良いですね。
Stable Diffusionを使った漫画の作り方
Stable Diffusionを使った漫画の作り方を解説していきます!
AIイラストを使って漫画を作る場合、通常の漫画政策とは手順が異なります。
大きな流れは、以下の通りですね。
①プロットを作る
②ネームを作成
③Stable Diffusionでイラストを生成
④コマにイラストをはめていく
⑤清書
物語の流れに沿って使えるイラストをコマに当てはめていくのが主な作業です。
ボクが作ってみた感覚だと、パズルをはめて漫画を作っていくような感じでしたね。
今回は、冒頭でもご紹介した以下の漫画の1ページができるまでの過程を元に手順を解説しますね!
①プロットを作る
プロットは、物語の流れを書き出したモノですね。
本記事で紹介しているような1ページの漫画なら、「こんなお話を描いてみよ~」くらいのイメージを頭に思い浮かべるくらいで十分です。
今回サンプルで作った漫画では、『アリスちゃん(キャラクター)に純粋無垢な笑顔で煽られるお話』をコンセプトに作っています。
(煽られたかったので)
起承転結やキャラクターの心情をしっかり描くような物語を作るならば、お話の流れはしっかり書き出しておくと物語が迷子になりにくいです。
プロットの作り方については以下で解説していますので合わせてご覧くださいませー!(小説向けには作っていますが、漫画にも応用が効くはずです)
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②ネームを作成
プロットが決まったら、それを漫画に落とし込んでいきます!
・コマ割りをする
・キャラクターのセリフを設定する
・このコマには〇〇なイラストが欲しいな~を決めていく。必要であればメモに書き出しておく。
後から変えることもできるので、以下の画像のようにざっくりで問題ありません。
今回のサンプル漫画では、以下のように欲しいイラストを決めていました。
1コマ目:両手を広げたポーズがいいかな
2コマ目:首をかしげるようなイラストが欲しい
3コマ目:とびっきり無垢な笑顔を用意したい
③Stable Diffusionでイラストを生成
Stable Diffusionを使ってイラストを生成していくフェーズですね!
・プロンプトでシチュエーションやポーズを指定して狙った構図に近いものを出す
・自分で絵を下書きしてimage to image機能を使用する
AIイラストの生成は、基本的にプロンプトで作っていきます。
生成数で勝負です。
「どうしても狙ったイラストが出ない!」となったときだけ、image to image機能を使ったら良いですね。
↓呪文の作り方は以下の記事でまとめております!↓
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AIイラストを生成するときは、『Dynamic Prompts』を活用する
ちなみに、AIイラストを作るときにDynamic Promptsである程度イラストにランダム性を持たせると良いです。
生成しているうちに「あ、このイラストは別のこのコマにはめられるかも」というイラストもちらほら出てくるはずです。
生成されたAIイラストをチェックするときのポイント
生成されたAIイラストをチェックするときのポイントは、2つですね。
・一部、完成度が低い描写があっても気にしない。完璧である必要はない。
漫画の場合、セリフなどである程度隠せるから一枚絵として完璧に出来上がっていなくても問題ないです。
・背景がおかしくても、キャラクターの完成度が高い場合はイラストをとっておく
イラストからキャラクターだけを切り抜いて使える『ABG Remover』機能があり、キャラクターの完成度が高い場合は取っておくことをおすすめします。
他のコマで新しく作った背景イラスト+キャラクターの組み合わせで使うことができます。
使用したイラスト②や③は手が微妙だったりします。
重要なシーンは1枚ずつ作る。でも、それ以外は……
コマごとの重要度を意識すると、制作のスピードが変わってきます。
・キャラクターが話しているだけのシーン
こんなシーンは、重要度が低くて、他のシーンを作っている過程で生まれるイラストが使えます。
どのコマが重要か。
これを見極めてイラスト生成のリソースをどこに割くかを決めると良いです。
④コマにイラストをはめていく
生成したイラストをコマにはめていきます。
コマ割りとシーン決めがしっかりできているなら、ここは簡単にできると思います。
イラストをコマに入れると、一気に漫画っぽくなります。
⑤清書
いよいよ仕上げです。
・セリフの調整
・擬音を割り振っていく
・必要に応じて加工をしていく
・都合の悪い部分は隠すッッ!
これらをやっていけば完成で、冒頭でご紹介したような漫画が完成します。
お疲れ様でした!
AI漫画に登場させるキャラクターのばらつきを解消するには?
正直、ある程度のばらつきがあるのは仕方ありません。
プロンプトを研究して「この呪文からある程度は似たようなキャラクターが出るな」というのを探していく必要があります。
出したいキャラクターを統一するにはLoRaを使う
どうしても同じキャラクターを出したい場合は、LoRaを活用する手があります。
ざっくり言えば、狙ったキャラクターが出やすくなる便利アイテムですね。
LoRaについては、以下の記事で詳しく説明していますので、よろしければご覧になってくださいませ!
親見さん Stable Diffusionを使っているとLoRaという言葉をよく聞くのですが、これは何で、どうやって手に入れるのでしょうか? AIイラストの追加学習アイテムとしてよくお話に上がってくるLoRa […]
ちなみに、今回のサンプル用漫画では、ブル―アーカイブのアリスちゃんのLoRaを活用しています。
Stable Diffusionを漫画に使うことの向き不向きについて
Stable Diffusionで作る漫画には、向き不向きが存在します。
・激しい動きが求められる漫画は厳しい
これはまず間違いないです。
・ノベルゲームみたいにキャラクターの掛け合い中心で話が進む漫画
・動きの少ない解説系の漫画
ここら辺のジャンルの漫画を表現するツールとしては、Stable Diffusionは使えます!
まとめ
Stable Diffusionを使って漫画を作る方法をまとめました!
AIイラストを活用した面白い物がこれから増えるかもしれませんね。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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