AIイラストが描くキャラクターは、かわいい子ばかり。
どうせならキャラクターが際立つ構図でイラストを出力してみたいですよね。
できます!(もちろん、人間が手で描くほど細かくは指定できませんけどね)
この記事では、AIイラストの構図にまつわる呪文(プロンプト)について、サンプルイラスト付きでまとめていきますよ!
AIイラストの環境(Stable Diffusion)の準備については、以下の記事をご覧になってくださいませ!
AIイラストツールの革命児の一人、Stable Diffusion。 親見さん Stable Diffusionが出たころから、AIイラストツールが目覚ましい進化を遂げましたよね。 AI×エンタメの分野は、今後[…]
AIイラストにおける魅力的な構図って?
AIイラストにおける構図を構成する要素についてまずは触れておきます。
・カメラアングル
・キャラクターの描写範囲、ポーズ
AIイラストにおいては、これらが構図を構成する二大要素になっています!
人の描くイラストならば、「ここに小物を配置して~」「視線誘導を~」「○○構図を参考にして~」など細かく考えることができますが、AIイラストでは詳細な指定は難しいので、そこはご愛嬌となっています。
というわけで、構図にこだわってAIイラストを描く際は、「二大要素が上手くコントロールできているか?」を意識すると良いです。
AIイラストを作る際に構図を指定する方法は大きく分けて2つ!
AIイラストを作る際に構図を指定する方法は大きく分けて2つあります。
・構図を指定する呪文を盛り込む
・ControlNetを使って指定する
既存の被写体(棒人間等)を元に、構図やポーズを指定できるStable Diffusionの拡張機能ですね!
こちらは強力な手法になっていますが、今回は呪文を使って構図の調整をしますので、詳細は省略します。
「AIイラストの呪文の組み方がそもそもいまいちわかってないんだよね~」という方は、合わせて以下の記事もご覧くださいませ~。
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モデルごとに効きやすい呪文には差があるよ
今回ご紹介する呪文は、できるだけ汎用性が高いものを選んでいきます。
ですが、使用されているモデルによっては、構図呪文の効果が発揮しづらかったりします。
ちなみに今回、ボクがサンプルイラストの生成に使ったのは『Counterfeit』になっています。
AIイラストのモデルについては、以下の記事でまとめていますので、興味がある方は覗いていってくださいませ。
Stable Diffusionを含めて、AIイラストのモデルはたくさん存在します。 親見さん AIイラストはモデルによって、画風が大きく変わってきますよね。 「モデルが多すぎてどのモデルを使ったらいいかわから[…]
呪文はあくまで理想的な構図を出す『確率』を上げるモノ
構図の呪文を盛り込んだからと言って、その構図が必ず出現するわけではありません。
あくまで狙った構図の出現率を上げるモノです。
なので、ある程度試行回数が必要になるとして挑んでくださいませ!
カメラの位置とアングルを操る呪文
カメラの位置とアングルを操る呪文をまとめていきます!
カメラアングルが変わると、キャラクターの印象がグッと変わってきますよね。
また、AIイラストにおいては描写が得意な角度、距離が存在しており、クオリティを高いイラストを生成したい場合は、そこも意識すると良いです。
((best quality,masterpiece,beautiful detailed eyes,highly detailed skin)),((illustration)),
(1girl,dress,headband,white hair,standing),
((カメラの呪文))
『キャラクターをどこから撮るか』カメラをコントロールする呪文
キャラクターを撮る方向をコントロールする呪文です。
from front(正面にカメラを設置)
ま、ふつうに正面からキャラクターを映すだけですね。
from above(上にカメラを設置)
カメラを上に配置します。
キャラクターが幼く見えやすい構図でもありますね。
from below(下にカメラを設置)
低いアングルからキャラクターを見上げる構図です。
見下されたい欲求を満たしたり、太ももが良いアングルで見えたりと、お得な効果が多いので個人的にお気に入りだったりします。
from side(キャラの側面にカメラを設置)
キャラクターを側面から見ることができる呪文になっています。
凛々しい感じが際立ちますね。
そうですね。かっこいい構図を狙いたいときは使ってみると良いです!
from behind(キャラクターの後ろにカメラを設置)
この構図系の呪文では、キャラクターを後ろから見ることができます。
POV(主観視点)
主観視点。
キャラクターの前に自分がいて、キャラクターを見ているかのように描いてくれます!
親近感の湧く構図が出やすくて、個人的に好きな呪文の1つです。
カメラとキャラクターの距離をコントロールする呪文
カメラと人の距離をコントロールする呪文たちをご紹介します!
ただ、AIイラストの場合、キャラクターとの距離が離れると露骨に描写能力が落ちてしまうので難しいところではあります。
close up(近距離)
カメラをキャラクターの近くに配置する系の呪文。
キャラクターの距離が近いので、はっきりと容姿の描写がされやすいです。
medium shot(中距離)
キャラクターからちょっと離れたところにカメラを配置する系呪文。
全身が映ったり映らなかったりします。
long shot(遠距離)
カメラがキャラクターの遠くに置かれて、景色の割合が大きくなるのがこの呪文になっています。
キャラクターの描写を操る呪文
キャラクターの描写を操る呪文をご紹介していきます。
『キャラクターのどの部位にフォーカスを当てるか』を調整する呪文
キャラクターのどこからどこまで描写をするのか、それを決める呪文をご紹介します!
((best quality,masterpiece,beautiful detailed eyes,highly detailed skin)),((illustration)),
(1girl,school uniform,white hair,standing),
((描写範囲))
full body(全身を描写)
キャラクターの全身が入るように調整してくれる呪文です。
ある程度縦の解像度を確保していないと、イラストに上手く反映されない点には注意しましょう。
cowboy shot(顔~太ももを描写)
キャラクターを程よい情報量で描写してくれるのがこの呪文ですね。
使い勝手が非常に良いです。
upper body(上半身を描写)
上半身を描写してくれるため、表情と仕草が非常にわかりやすい呪文。
portrait(顔~肩を描写)
人物の表情にフォーカスしてくれる呪文となっています。
キャラクターのポーズを指定する呪文
ポーズに関する呪文は無数にありますので、本記事では汎用性のある&おすすめの呪文をいくつか上げておきますね!
((best quality,masterpiece,beautiful detailed eyes,highly detailed skin)),((illustration)),
(1girl,school uniform,white hair,standing),
((ポーズ))
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standing(立つ)
sitting(座る)
sleeping(眠る)
すやすや眠ったかわいい女の子を描写したい場合はこちらの呪文!
spread arms(手を広げる)
キャラクターに手を広げてもらいたい場合に!
fetal position(赤ん坊みたいなポーズ)
胎児みたいに体を丸めてくれる呪文。
ベッドで丸くなったりしてくれる個人的にお気に入りのポーズの1つです!
hugging a stuffed toy(人形をだっこ)
かわいい人形を抱く女の子はかわいい(この世の真理)
paw pose(にゃーんなポーズ)
萌え萌えキュンってやつだ。
女の子がにゃってやるポーズ、嫌いな人います? いないよね?
目線をコントロールする呪文
AIイラストは基本カメラ目線です。
キャラクターの目線のコントロールは、見る人の視線を誘導する手段にもなりますので、結構重要です。
そうですね。視線の先にロゴを置いてやると注目が集まりやすくなったりしますので、キャラの視線の取り扱いは押さえておいても損はないです。
((best quality,masterpiece,beautiful detailed eyes,highly detailed skin)),((illustration)),
(1girl,maid,white hair),
((looking down at viewer))
looking up at viewer(カメラを見上げる)
カメラを見上げるような構図になります。
自動的にカメラが上側に配置されるような構図なので、from aboveと似たような感じになりますね。
looking down at viewer(カメラを見下ろす)
カメラを見下ろすような構図にしてくれる呪文ですが、ボクの使っているモデルでは少々出にくかったです。
looking away(カメラ目線を外したいとき)
カメラ目線を外してくれる呪文。
ただ、どこに視線が向くかは運次第です。
まとめ
AIイラストの構図にまつわる呪文(プロンプト)について、サンプルイラスト付きでまとめました。
キャラクターをより際立たせるのに、表情を操ることも大事ですので、関連記事をご紹介しておきます。
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最後まで読んでくださりありがとうございました!
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