創作活動をしていると、ネタ出しの段階でこけてしまうことはよくありますよね。
僕自身も、作品を作る中でアイデアが出ずに、一週間、二週間、延々ともんもんする期間があります。
本記事では、創作のストーリー作りのネタ出しに役立つ情報をまとめます!
創作のネタが湧き出す原理を知って、実践する!
ネタやアイデア作りには、重要な原理が2つ存在します。
・アイデアは既存の要素の組み合わせ。ゼロから生まれるモノではない。
・事物の意外な関連性を見つけ出すことが重要。
この2つの原理を知っておくだけでも、ネタ出しはかなりやりやすくなります。
アイデアは既存の要素の組み合わせ
ネタ出しは、ゼロをイチにする作業と思われがちですが、実は既存の要素の組み合わせです。
ゼロベースでネタを考えようとはせずに、「自分が書いてみたいと思う要素」や「既存の作品」を参考に、その要素を組み合わせるところからはじめることをおすすめします!
映画や小説を見た後に、ネタが沸いてきた。
創作をしていると、こんな経験はよくあると思います。
これは、自分の中にあるネタと外から仕入れたネタがたまたま組み合わさって起こる現象です。
事物の意外な関連性を見つけ出すことが重要
既存の要素の『新しい』組み合わせが、斬新なネタになるんです!
新しい要素の組み合わせでヒットした作品で言えば、五等分の花嫁でしょう。
本作には、ラブコメ作品でありながら「五つ子のうち誰が、過去に主人公と出会っていたのか?」という謎が存在します。
自分にしか見つけられない事物の関連性を創作に取り込めれば、「斬新だ」と言われる作品に一歩近づけます。
創作のネタ作りの原理については、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければ見ていってくださいませ!
親見さん 小説のアイデアが思いつきません。かれこれ一週間は、回転式洗濯機のように頭をフル回転させているのですが、なにも浮かばないのです……。 アイデア出しは小説を書き始める手前の段階で、ここでつまづいてしまうと何もで[…]
ストーリーのテンプレートを参考にする!
ストーリーには、多くの人に好まれるテンプレートが存在します。
ストーリーのネタ出しをするとき、物語のテンプレートに沿ってアイデアを練っていくことをおすすめします。
「型にハマるのは嫌だ!」という人は、一度テンプレートにあてはめた後に、ストーリーを改変していけば良いです。
物語のテンプレートは様々な種類がありますが、今回は「SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術」よりご紹介いたします。
親見さん 人を惹きつける物語のプロットを作れるようになりたいです……。 どんなプロットが人を惹きつけるんだろうか? これで合ってるんだろうか? 小説や漫画、はたまたゲームのシナリオを作る方ならば、必ず頭を悩ませる課[…]
①家の中のモンスター
家の中のモンスターは、限られたエリアで強大な力を持つモンスターから逃げるお話です。
スリルを売りにするタイプのテンプレートとなっており、強大なモンスターを使って登場人物たちをいかに追い詰めるかがカギとなります。
②金の羊毛
金の羊毛は、主人公の冒険譚です。
主人公には成すべき事柄があり、それを達成するために旅をします。
その過程で、主人公はいろんな出来事を通して、成長をしていきます。
そして、最後に目的を達成するわけです。
重要なのは、主人公の成長・変化を読者さんに見せることになります。
③魔法のランプ
魔法のランプは、主人公が突然強力な力を手に入れるタイプのテンプレートです。
・力を利用して、主人公の生活に良い変化が起こる
・力を悪用してしまい、主人公に天罰が下る
魔法のランプのテンプレートには、上記の二種類が存在します。
いずれにせよ、「強大な力を手に入れた主人公の生活や心情がどう変わっていくか」を書くのが重要なストーリーパターンになります。
④難題に直面した平凡な奴
難題に直面した平凡な奴は、そのままですね。
平凡な高校生が突然悪の組織と対決する! などが該当します。
読者にとって身近な平凡な主人公が、難題を解決していくのが、読者さんにとっての快感ポイントになります。
⑤人生の節目
人生の節目に、重要な決断や行動を起こし、それを描く物語となっています。
結婚・赤ん坊の誕生・受験・就活……人にとって、人生の節目は様々あります。
その節目で、苦悩する主人公が、どのように立ち向かっていくのかを書きます。
⑥バディとの友情
バディとの友情は、主人公とヒロインが物語中の出来事を通して友情を確かめ合うテンプレートです。
二人の関係の変化・主人公の心情の変化を描いていくのが大事なテンプレートとなっています。
主人公とヒロインの仲に問題がある状態からはじまって、協力して壁を乗り越える経験をして仲良くなる――というのが王道です。
⑦なぜやったのか?
「なぜやったのか?」は、特定の人物の事件・行動の動機を解き明かしていくタイプのテンプレートです。
その通りです。
探偵役が犯人を特定し、その動機を暴いていくのは、「なぜやったのか?」タイプにおける王道です。
他には、主人公がそもそも事件を起こした犯人であり、「事件を起こした理由はなぜなんだろう?」と、動機そのものに焦点を当てたストーリータイプも存在します。
⑧バカの勝利
バカの勝利は、ひたすらに努力を積み重ねる主人公が成功をつかみ取る物語となっています。
周りにさげすまれながら(バカにされながら)も、ひたすら努力を続ける主人公の姿勢を描きます。
⑨組織のなかで
何かがおかしい組織のなかで、主人公がそれと戦って勝利をつかみ取るタイプのストーリーです。
みんなが縛り付けられているルールを、主人公が破って、組織に対して勝利をつかみ取る。
それが快感のポイントとなるストーリーテンプレートですね!
⑩スーパーヒーロー
来てくれ! スーパーマン!
主人公が、最初から特別な力を持つタイプの物語ですね。
スーパーヒーローは、その特別な能力ゆえに、周囲から理解を得られないことが多々あります。
周囲との不和を解消していく等の心理的な葛藤を描くのが重要なテンプレートです。
ストーリー作りに詰まった時の対処法
ストーリー作りが行き詰まることはよくありますよね。
というわけで、この項目では手が止まってしまう時間の減らし方をざざっと解説していきます。
以下の記事でも、ストーリーが書けなくなってしまった原因に触れていますので、もしよろしければ参考にしてくださいませ~。
親見さん ぐぬぬ、小説がめっきり書けなくなりました。 何の前触れもなく脳みそが活動停止して、文章が書けなくなる――なんてことが小説を執筆しているとよく起こります。 僕も小説の執筆と付き合ってきて、スランプに陥っ[…]
ストーリーをむさぼり食う
他の方が作ったストーリーを見まくるのは、有効な対処法の1つです。
「アイデアは既存の要素の組み合わせ」の原理にしたがうと、インプットがあれば、自分の中のネタと結びついて、ストーリーが生まれる可能性があります。
布団に入ってスマホを天井にかかげながら映画やアニメ、小説を見るのが、ネタ詰まりを解消するのに有効です。
ぼーっとできる環境を用意する
お散歩、お風呂、目をつむる。
方法はなんでも良いですが、放心できる環境を用意するのも、ネタ詰まりを解決する手段の1つです。
「電車に揺られて、ぼーっとしているときに突然アイデアが降ってきた!」などの経験は、みな様にもあるはずです。
放心状態を作るのは、ストーリー作りの詰まりを解消する際に、意外と有効な手段になっています。
キャラクターの肉付けをしてみる
キャラクターが動かないから、ストーリーが動かないパターンもあります。
物語では、キャラクターが各々意思を持って、自分が成し遂げたいことに向かって進んでいきます。
成し遂げたいことが曖昧で、キャラクター自身もどう動いていいかわかっていないケースがあります。
キャラクターを肉付けしていって、頭の中で動き出したらストーリーが生まれる可能性があります。
キャラクターの作り方については、以下の記事で解説していますので、よろしければ参考にしていってくださいませ~!
親見さん 読者さんを物語にグッと引き込むようなキャラクターの書き方を知りたいです。 キャラクター小説というジャンルがあるほど、小説におけるキャラクターの存在は大きく、重要です。 本記事では、作品の質を左右するキ[…]
ストーリーのネタがもりもり出るツールをご紹介!
ストーリーのネタを出す際に、超おすすめしたいツールが1つあります。
それは、マインドマップです!
ビジネスシーンでも使われる優秀なアイデア出しのツールで、ストーリーのネタ出しにも使えます。
・新しい物事の関係性が見える
・情報の整理ができる
マインドマップには、これらの強みがあります。
アイデア出しでは、事物の意外な関連性を見つけ出すことが重要です。
関連性を見つけるという点では、マインドマップはもってこいのツールなんです!
マインドマップの使い方は、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてくださいませ~。
親見さん 小説にマインドマップは使えるのでしょうか? アイデア出しやプロット、キャラクター作り、小説を作る上でマインドマップはいろんなシーンに使えます。 マインドマップは、ビジネスシーンでもブレインストーミング[…]
まとめ
創作におけるストーリーのネタだしについてまとめました。
ネタ出しの原理・ストーリーのテンプレート・アイデアを出すのに便利なツールを上手に使いこなせれば、行き詰まることがグッと少なくなります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
マヨナカログでは、他にも創作に役立つ情報を扱っていますので、もしよろしければごらんになってくださいませ~。
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