ストーリーにおいて、主人公・ヒロインと同じくらい欠かせない役割である悪役。
魅力的な悪役を登場させることができれば、悪のカリスマがあなたの作品を引っ張ってくれます。
今回は、悪役の作り方をまとめていきますので、参考にしていってくださいませ~。
悪役の役割は? 存在意義を把握しよう!
物語を通して主人公が達成しようとする目標を妨害するキャラクターを、悪役と言います。
日常系のゆるい作品であれば、悪役は必要ないです。
ですが、ストーリーが存在して読者の感情を揺さぶる物語を書きたい場合は、悪役は必須と言っても過言ではありません!
悪役は主人公と対立して、過酷な試練を与えます。
強大な悪役が与える試練を主人公が乗り越えたとき、「うぉおおおおおおおおお!」となった経験はみなさまにもたくさんあると思います。
その盛り上がりを演出するのに、魅力的な悪役は必要なのです。
魅力的な悪役の作り方!
メリハリのあるストーリーに欠かせない悪役を上手に作る方法を解説していきます。
主人公と対になる存在として作って、衝突させる
悪役は主人公を徹底的に追い詰めます。
主人公を肉体的に追い詰めるだけでは足りません。
主人公の信念をも脅かす存在でもあります。
となれば、主人公と同じ思想を持っていたらダメなわけです。
主人公が「仲間は大事だ!」と言えば、「仲間は使い捨ての駒である」と言い、「世界には守るだけの価値がある!」と言えば、「この世界に守る価値はない」と言います。
都合が良いことに、逆の信念を持つ者同士の衝突は書きやすいです。
読者が目を離せない悪のカリスマのレシピ
魅力的な悪役に、カリスマを感じることがあると思います。
悪事を働いているにも関わらず、ついつい惹きつけられちゃうんですよね! 悪のカリスマがあるキャラクターはどう作るのでしょうか?
悪のカリスマに必要な要素は、大きく分けて「野望」と「信念」の2つです。
凡人にはえがけない野望の持ち主
世界を支配する。
物語に登場する悪役の方々は、ふつうの人では到底言えない野望を口にして、行動を起こします。
悪役の心の内にある野望が、物語上に事件を起こして、主人公との対立に繋がっていきます。
たとえに上げた「世界を支配する」でも、その理由は様々あります。
なぜ世界を支配したいのか?
そう問いかけた時に返ってくる答えが、キャラクターの背景になります。
背景の掘り下げは、後に解説する「信念」に繋がってきます。
自分が正しいと思う道を行く信念
たとえ世界中から批判されたとしても、彼らは自分が信じる道を行きます。
カリスマ性のある悪役は、自分が信じる哲学や美学が絶対であり、それを信じる力を持っているんです。
その信念に従い、行動を起こしていく様は、まさに悪のカリスマに相応しいです。
この信念は、悪役にとって重要です。
悪役は主人公と衝突するのが役割なのですが、主人公の主張と衝突してころっと意見を変える悪役を見てみたいでしょうか?
よく使われている悪役の型
悪役には長年好まれて使われているテンプレートがあります。
キャラクターを作る際のつかみとして有用なので、参考にしていってくださいませ~。
己の信念を信じて、悪に手を染めるタイプ
己の信じるモノがあり、それが人の道を外れているタイプの主人公です。
ダークヒーロー、義賊がこのタイプに分類されることがあります。
具体的なキャラクターで言えば、とある魔術の禁書目録のアクセラレータや、ルパン三世のルパンです。
主人公と対比・競い合うような形で描けば、良いライバル関係にもなりますね。
倫理や道徳が欠如した狂人タイプ
倫理や道徳をいともたやすく飛び越えて、狂気で読者さんを引き込むタイプになります。
殺人鬼やサイコパス、マッドサイエンティストがこの方に分類されます。
このタイプのキャラクターは、十二大戦のうさぎや魔人探偵脳嚙ネウロの怪盗サイが該当します。
傲慢不遜な王様タイプ
常に上から人を見下すような、王様気質を持った悪役になります。
魔王や政治家など、比較的高い地位に立つ偉そうな方々が、このタイプに分類されます。
キャラクターを上げるとすれば、Fateシリーズのギルガメッシュやジョジョの奇妙な冒険のディオですね。
悪い奴だけど、力・思想に惹かれた者たちが集まってくる。
そんなカリスマ性の高いキャラクターが多いですね。
まとめ
魅力的な悪役の作り方についてまとめました。
・主人公との対立構造
・世界を飲み込む欲望
・決して曲がらない信念
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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