小説の推敲のやり方を解説! 読者に読んでもらうために必ず押さえるポイント

親見さん
小説の推敲のやり方がいまいちわかりません……。

小説の執筆の過程において、推敲は重要な過程の1つです。

ですが、「なにをチェックすればいいのか?」「いつやるのがベストなのか?」を意外と知らない方も多いと思います。

適切な推敲のやり方とタイミングを知れば、あなたの作品のレベルは一段階上がります。

今回は、「小説の推敲のやり方」について、徹底的に解説していきますん!

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そもそも小説の推敲ってどうしてやるの?

小説の推敲は、「読者に心地よく作品を読んでもらうため」にやります。

親見さん
読者が気持ちよく作品を読めれば、それだけ評価が上がりますもんね!

小説を執筆しているときは、ハイな状態になりがちで「読みやすさ」「誤字脱字」「場面ごとの適切な表現」には意識が向かないモノです。

一日たって自分が書いた文章を読んでみると、「読みにくい……これ書いたの誰だよ(ボクです)」となることも多々あるはずです。

自分で読んでいてもやもやするのに、読者が気持ちよく読めるわけがありませんよね?

推敲は、読んでいて読者が感じるであろうもやもやをなくしていく作業とも言えます。

小説の推敲をやるコツ・タイミング

小説の推敲の要点を覚えておくと、スムーズに、さらに正確に推敲作業ができるようになります。

文章をただ読み返すより効果的な推敲ができる方法を紹介します!

推敲のコツ――読者になりきる

小説の推敲をする際、気をつけるのは「読者になりきる」ことです!

あなたが書いた小説を読むのは、あなた自身ではなく、読者です。

作者は、作品の事前知識キャラの関係性、特性がすべてわかっています。わかりすぎるくらいにわかっています。

あなたの作品をはじめて読む読者は、そんな事前知識は一切持っていません。

親見さん
作品の事前知識がない読者を想定しながら、小説と向き合うことが大事なのですね!

推敲のタイミング――可能な限り期間を置いてから推敲する

小説の推敲のベストタイミングは、人によりますが、作品を一度完成させて一週間は「寝かせる」と良いです。

一週間、その作品には触れないでください。

親見さん
一週間も触れなかったら、内容を忘れてしまいますよ!

それが目的です。

「読者になりきる」の項目でも触れましたが、事前知識が推敲の邪魔になります。

それが、多少なりとも緩和されるんです。

加えて、期間を置くことで、自分の小説を一歩離れたところから見られるようになります!

親見さん
小説を「寝かせる」大切さを説く方は多いですけど、実践することで得られるモノは多そうですね!

推敲の回数――可能な限り期間を置いてから推敲する

小説の推敲の回数は、ぶっちゃけ自由です。

親見さん
自分が納得いくまで何度でもやります!

それは、ちょっとまずいかもしれません。

自由とはいえ、納得いくまでやっていたら推敲の無限ループにハマってしまう可能性があります。

自分は○回推敲やるんだ!

そう決めて推敲するのがいいでしょう。

一般的に、推敲は1~3回程度で十分です

また、自分の作品に8割方納得できた場合でも、推敲は終わりでいいでしょう。

「80点の完成度を達成するのは2割の時間で済むが、残り20点を求めて100点を目指すと8割の時間がかかる」というパレードの法則があります。

つまり、10時間で100点満点の作品ができるとしたら、「80点の出来の作品は2時間でできるけど、100点にするには8時間追加の作業が必要だよ」ということですね。

親見さん
100点満点の作品を作るのは、難しいんですね!

推敲で必ずチェックしておきたいポイント

小説の推敲における絶対に外せないチェックポイントは、いくつか存在します。

以下の点は絶対に押さえておきましょう!

・誤字脱字はないか?
・読者が読みやすい文章を心掛けているか?
・文章の意味が取りづらくないか?
・読みにくい漢字をひらがなに直しているか?
・三点リーダーやダッシュを使いすぎていないか?
・連続して同じ文末表現を使っていないか?
・一文の長さは適切か?
・基本的な文章作法を押さえているか?

基本的な文章作法については、以下の記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧くださいませ!

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プロの小説推敲のやり方

以下の記事で、プロの推敲方法について深く触れられていました。

上記の記事の推敲に関する要点をまとめると以下の通りです。

・プロの方でも、書きあげた原稿から距離を置く。
・推敲のタイミングは、書きあげてからが多い。
・ウェブに小説を投稿してフィードバックをもらう。
・アマチュアは、編集者がいないためなおさら推敲に力を入れる。チェックリストやツールを活用する。

小説の推敲のプロによる推敲のための書籍

世の中にはたくさんの創作関連の書籍があります。
ですが、小説の推敲についての書籍は数が少ないです。
小説の推敲について体系的に学べる書籍『物語を書く人のための推敲入門』をご紹介しておきます。

本書籍では、「誤字・脱字の修正」のレベルの推敲ではなく、物語の構成や評価から見直していくディープな推敲が語られています。
ボクも実際に読んでみて、勉強になった一冊です。参考までに、以下のレビュー記事を紹介させていただきます。
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小説推敲サイト・ツールのご紹介!

プロの小説推敲のやり方「チェックリストやツールを活用する」が出てきました。

これらのアイテムを活用することで、効果的な推敲ができるだけではなく、効率的に推敲ができるようになります!

親見さん
推敲よりも、執筆に時間を割きたいので使えるモノは使っていきたいですね!

Novel Supporter

小説の推敲ツールと言えば「Novel Supporter」です。

柳井政和様作のこの推敲ツールは、単語近傍探索、文末重複確認、画数ヒートマップ等々推敲にありがたいツールが盛沢山!

自身も小説を執筆しながら、こんなツールを作ってしまう柳井様、おそるべしです。

親見さん
感謝しながら使わせていただきましょう!

リンク:Novel Supporter

ボイスロイド

小説の推敲ツールとしてボクが推したいのは、「ボイスロイド」です!

推敲において音読は、強力な推敲方法の1つです。

音読することで文章の流れの確認がやりやすくなりますし、誤字を発見しやすくなります。

ただし、長編小説を自分で声に出して読むのはなかなか大変です。

そこで、ボイスロイドを使って代わりに文章を読み上げてもらうのです!

ボイスロイドでする推敲については、以下の記事で深く触れていますのでよろしければ読んでいってくださいませ!

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日本語校正サポート

日本語校正サポートは、助詞(てにをは)や二重否定等の文法をメインで添削してくれるツールとなっています。

誤字誤用は指摘されないこともあるようです。

親見さん
文法メインでチェックをしたいときに使ったらいいツールなのですね!

小説形態素解析CGI(β)

小説の推敲の際、自分の文章の特徴を知りたいときに使いたいのが「小説形態素解析CGI(β)」です!

こちらは、文章を入力すると、以下のような文のクセを教えてくれます。

会話文主体の文体のようです。
かな:漢字の比率は読みやすい範囲だと思われます。
1つ1つの文章の長さは平均的です。読みやすいと思います。
文章がうまく修飾されています。具体的には副詞の比率が平均よりやや上です。
指示語の多用は見られません。
接続詞が少なめです。文章運びはテンポ・感性重視のようです。
体言止めはほとんど使われていません。
連用中止法の使用頻度は平均の範囲内です。
自立語における名詞の比率は平均の範囲内ですが、どちらかといえばやや高い方かもしれません。名詞比率は文章が説明的・要約的かどうかに関係します。
動きの描写より、物事を形容する言葉が多いようです。
親見さん
文章の特徴が、わかっちゃうのはいいですね! 悪い癖を見つけたら、すぐに修正ができちゃいます。

まとめ

小説の推敲のやり方についてまとめました。

ポイント
・小説の推敲のコツは読者になりきること。
・推敲をする前に、作品を寝かせると良い。
・ツールやチェックリストを活用して小説を効率的に推敲!

要点を押さえた効率のいい推敲をして、自分の作品をレベルアップさせちゃいましょう!

本サイトでは、他にも小説の執筆や出版の役に立つ情報を取り扱っていますので、ぜひ見て行ってくださいませ!

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