プロットの作成の沼にハマると、なかなか抜け出せませんよね。
プロットは、物語の出来を決めるモノ。
いわば物語の航海図です。
執筆中に「アレ? ボクはなにを書きたかったんだっけ?」となったときに、助けてくれる心強い味方になるので、書き方をマスターしましょう!
今回は、上手なプロットを作るためのコツをまとめていきます!
小説におけるプロットとは?
小説におけるプロットは、物語における設計図です。
目印のない創作という大海原に出航した作者を助けてくれる道しるべのような存在になってくれます。
・物語が迷子になったときに、プロットを見返せば軌道の修正ができる。
・筋の通った物語が書ける。
プロットを書くのがめんどくさいと感じるかもしれません(実際に書かない方もいらっしゃいます)。
ですが、さっさと物語の本編を書き出したい気持ちをグッと抑えて、プロットを書くことをおすすめします。
プロットを書く前に準備を整える
プロットを書くための材料をまず用意していきます。
・物語の種を用意
・舞台設定
・キャラクター
これらの設定の大枠を決めていきます。
この時点では詳細に作りこむ必要はなく、実際にプロットを作る際にブラッシュアップしていきます!
アイデアの種を生み出そう
物語はアイデアがなければはじまりません。
アイデア作りにおいて、重要な法則はたったの2つだけですので、覚えておきましょう!
②物事の関連性を見つけることで、新たなアイデアが生まれる
アイデアはゼロから生まれるわけではなく、既存のアイデアの新しい組み合わせです。
イチとイチを掛け合わせて、百に、千にするのがアイデア出しの原則なのです。
既存の要素の組み合わせで、斬新なストーリーを生み出したわかりやすい例は、五等分の花嫁です。
この作品は、見た目がそっくりな五つ子が登場する恋愛漫画です。
恋愛漫画なのですが、物語の中心には「過去に主人公と出会った五つ子が一人いる」という謎が存在します。
「主人公が過去に出会った五つ子が誰なのかを推理する謎解き」×「恋愛」がかけ合わさって、大人気の作品になりました。
プロット作りのためにアイデアを出す際は、世界に存在する既存のアイデアの関係性に注目してみると良いです!
アイデアの関係性を発見するためにマインドマップを使ってみるのもおすすめですよ!
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アイデアの作り方については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、よろしければ参考にしてみてくださいませー!
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世界観と舞台設定を決めよう
書きたいアイデアが固まってきたら、世界観と舞台設定を固めていきましょう!
例①:魔王に支配された世界
例②:魔法と科学が対立し、衝突する世界
・時代はいつか?
・場所はどこか?
・魔法が存在するのか?
世界観と舞台設定の決め方については、以下の記事でさらに解説していますので、よろしければご覧になってくださいませ~。
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登場するキャラクターを練り上げていこう
登場するキャラクターは、主人公から決めていくことをおすすめします。
主人公は、当然ながら物語の中心にいますので、主人公のキャラ付けが決まれば、芋づる式に他のキャラクターの肉付けもできていきます。
2タイプの主人公の型で、まずは大枠を決めてみると良いです。
・能動的に物語に関われる主人公
・消極的な主人公
能動的に物語へと関われる主人公の場合、に関わる動機付け
消極的な主人公を選択した場合、物語の中心となる物事へと主人公を引っ張っていくキャラクターが必要になります。
その他、キャラクターのビジュアルの決め方は、以下の記事で解説していますので、参考にしてみてくださいませ~。
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プロットに盛り込むべき要素
プロットは小説の設計図です。
設計図に必要な要素を知れば、プロットをぐっと書きやすくなります。
プロットで書くときは、まず以下の2つのポイントを意識してみましょう!
②表のストーリー、裏のストーリー、秘めたる想い、正される間違い
各要素ごとに解説していきますね!
①話の流れとオチ
これは、プロットに必須の要素ですね! 誰しもまず考えることだと思います。
今回、世界観やキャラクターはすでに準備がある前提で進めていきます。
もし、そちらが準備できていない方は、まずは↓をご覧くださいませ!
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物語の流れの作り方は、人それぞれいろんな方法があると思います。
ここでは、誰しも使える物語の型を紹介します!
起承転結
こちらは、物語の型の王道ですね。
承:物語と伏線を展開。事件を起こす。
転:主人公やヒロインの成長と共に、事件に挑む。
結:事件を解決。事件の解決が登場人物たちに与えた影響を描いて〆。
この世の中にある大半の物語は、起承転結に当てはめることができます。
この型を意識してプロットを書くだけで、バチッと引き締まった物語が完成します。
序破急
こちらは、起承転結を圧縮したような物語の型ですね。
破:承転の部分です。序破急では、承転をひとまとめにすることで、スピード感を出します。
急:起承転結の結の部分に当たります。
序破急は、起承転結よりも勢い重視の構成と言えます。
起承転結と序破急を上手に組み合わせる
プロットを細分化する方法に「起承転結の中に起承転結を組み込む」や「起承転結の中に序破急を組み込む」があります
承:猫がいなくなり、主人公とヒロインは探しに行くことになる。
転:ヒロインは猫探しを諦めかけるが、主人公が鼓舞して猫探しを頑張る。
結:猫が見つかってめでたしめでたし。主人公とヒロインは猫探しを通して仲良くなりましたとさ。
たとえば、こんな起承転結があったとします。
これだけでは、細部が見えにくいので「起」の部分に注目して、そこに起承転結を組み込んでみましょう。
起:主人公は猫カフェに行く。
承:カフェの猫の一匹が主人公に襲い掛かる。
転:ヒロインが暴走する猫をなだめる。
結:猫が大人しくなる。主人公とヒロインが互いを認識する。
起承転結を細分化していくメリットは、物語のダレる部分が少なくなることです。
ぜひ試してみてくださいね!
英雄の旅路(ヒーローズ・ジャーニー)
書籍『物語の法則』で紹介されている物語の型が英雄の旅路です。
英雄の旅路は古代から人類が好んで使っている物語のパターンであり、人々の大好物なのです。
①日常生活
英雄は悶々とした日々を送っている。
②冒険への誘い
ある日突然、新しい世界への冒険に誘われる。
③冒険の拒否
主人公は誘いを拒否する。
④賢者との出会い
新しい世界の住民である師との出会い。
⑤戸口の通過
新しい世界へと英雄が踏み込む。
⑥試練、仲間、敵
新しい世界で試練、仲間、敵と遭遇。
⑦最も危険な場所への接近
最大の敵が潜む場所へと向かう。
⑧最大の試練
最大の敵との対峙。
⑨報酬
英雄は最大の敵と戦った報酬を得る。
⑩帰路
報酬を持って、元の世界へと帰還。
⑪復活
帰還中にもう一度試練に会う。
⑫宝を持っての帰還
今度こそ報酬を持って、英雄は元の世界へと戻る。
身近な物語を見てみると、案外当てはまっているケースも多いのではないでしょうか?
強力な物語の型ですので、意識してプロットに落とし込んでみてください!
プロットやキャラクターの作成に役立つ書籍『物語の法則』については、以下の記事で紹介していますので参考にしてみてくださいませ!
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②表のストーリー、裏のストーリー、秘めたる想い、正される間違い
プロットを書く際に、意識するといい重要な要素が「表のストーリー」「裏のストーリー」「秘めたる想い」「正される間違い」です。
これを設定すれば、物語に深みがでます。
裏のストーリー:主人公やヒロインの内面的な変化に関するお話。
秘めたる想い:裏のストーリーにも関わる物語の中核を担う主人公の想い。
正される間違い:主人公が物語を通して持っていた間違った考えや行動が正される。
それぞれ解説をしていきます。
主人公たちが挑む作中の事件『表のストーリー』
プロットにおける表のストーリーは、殺人事件の解決やデスゲームの脱出を目指すといった物語の最終目標に向かって進む話の筋です。
主人公の心の変化が描かれる『裏のストーリー』『正される間違い』
『裏のストーリー』の中に『正される間違い』が出てきます。
裏のストーリーは、主人公の心情に関するストーリーです。
裏のストーリーは、間違った考え→正しい考えに移り変わる流れを書きます。
ここでも、デスゲーム系あるあるに登場してもらいましょう。
協力すればみんなで脱出できるのに、人が死んでしまって疑心暗鬼になってしまっている状態。
よくあると思います。
正しい状態:人を信用する。
それが、正される間違いです。
主人公の心のうちにだけある『秘めたる想い』
『秘めたる想い』は、主人公の原動力になるモノです。
たとえばデスゲームの中に主人公が好きな人がいて、「その子とデスゲームを生き抜くんだ」と心に決めているとします。
主人公は、好きな子のために体を張って行動するでしょう。
そうです。
重要なのは、それを口で言うのではなく、行動で表現することです。
いろんな作家さんのプロットの作り方
ほかの作家さんがやっているプロット作り方を知りたくなることはありませんか?
ここでは、いろんな作家さんのプロットの作り方をまとめていきます。
ここにある方法を真似してみて、自分に合うプロットの作り方を探してみてください!
入れたいシーンを箇条書きにして繋ぐ。
浮かび上がってくるアイデアを箇条書きにして置いて、それをつなげていくプロットを作る方法ですね!
全体のプロットとシーンごとのプロットに分けて考える。
先に大まかな全体のプロットを作っておきます。
その後、執筆に取り掛かって、書くことになったシーンのプロットを細かく考えていく方法があるようです。
シーンごとに整合性を取れる方には、おすすめでしょう!
キーとなるセリフや出来事、ラストシーンを決めてそこを中心にプロットを書く。
1番かっこいいシーンをいかに際立たせるかに、すべてを込めていますね!
中心となる出来事から、連鎖して物語を書けるので、初心者の方もとっつきやすそうです。
作品を3行で表して、そこから徐々に広めていく。
こちらは、ベースとなる3行を決めてそれを中心に物語を積み上げていく方法ですね。
コンセプトを決めて、前から順に決めていくようです。
迷子にならずに、結末をビシッと決められる方には、おすすめできるプロットの作成法ですね。
キャラクターを作り込む
作ったキャラクターがどう動くか、想像できる人が取る手法ですね。
結局、キャラクターの動きが物語になるわけですから、作ったキャラクターが動けば、物語が出来上がるわけです。
魅力的なキャラクターを書ける自信がある方には、おすすめの方法ですね。
まとめ
プロットの作り方についてまとめました!
・話の流れとオチはプロットに必須
・表のストーリー、裏のストーリー、秘めたる想い、正される間違いを盛り込むと物語に盛り込む
・プロットの作り方をいろいろ試してみて自分に合う方法を探す。
本ブログでは、小説の書き方に関する記事を多数取り扱っていますので、ぜひ見て行ってくださいませ!
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