大手投稿サイト『小説家になろう』では、多くの人に好まれる物語の型・展開があります。
トラック事故にあって、西洋風の異世界に転生する――という形式の物語は、なろうに潜っている方ならば一度は目にしたことがある展開ではないでしょうか。
なろう系と呼ばれるテンプレを知っておけば、小説家になろうで投稿する際の強力な武器になります。
「これから小説家になろうに投稿をするんだ！」と考えている方のお役に立つ情報をまとめておきますので、参考にしてくださいませ～。
小説家になろうで人気のジャンル
小説家になろうには、以下のようなジャンルがあります。
・異世界転生
・追放・ざまぁ
・悪役令嬢
・料理
・スローライフ
・チート
・オンラインゲーム・VR
・ハーレムetc..
小説家になろうの代名詞と言えば、やはり『異世界転生』です。
小説家になろうといえば、転生。転生といえば、小説家になろう。
投稿サイトの中でも、１つのジャンルとして確立されているほど異世界転生は強いです。
異世界転生×○○といった、要素の掛け合わせで作られる作品が人気になりやすいので、まずここを押さえておきましょ！
人気ジャンルのなろう系のテンプレをまとめたよ！
なろう系で目に付きやすく、物語性がある以下のジャンルのテンプレをまとめていきます。
・異世界転生ファンタジー
・追放・ざまぁ
・悪役令嬢
物語の型は強力な武器になりますので、用法容量守りながら有効に活用しちゃいましょう！
物語の型を利活用する強力さは、以下の記事で触れていますので、こちらも参考にしてみてくださいませ～。
クリエイターならば1度は読んでおきたい書籍として、『物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』を紹介します。 創作におけるディープな理論や心構えが本書籍にはたっぷりと詰まっています。 この書籍は映画や小説に[…]
異世界転生ファンタジー
現代世界から異世界へと主人公が転生するジャンルが、異世界転生系になっています。
もっとも小説家になろうらしいジャンルである異世界転生系のテンプレートは、以下の通りです。
承：転生でゲットした特殊な能力を使って、困っている人を救う。ヒロインが仲間になる。
転：倒すべき強敵が現れる。だけれど、主人公はピンチシーンはあまりない。
結：神様や魔王といった強大な敵を倒して、ハッピーエンド
個人的に、異世界転生系の特徴が強く出るのは、「起と承」の部分だと思っています。
転と結は、通常の物語と大きくは違わず、あえて上げるならば「主人公がピンチになるケースが極端に少ない」です。
・主人公が転生の際に得る力
・他の人がどんな窮地に陥っているか
・ヒロインのキャラクター性
これらの要素が作者の腕の見せどころであり、設定を作る際の力の入れどころです！
【ワンポイント】主人公のキャラクター性にも、傾向があり
異世界転生系ファンタジーに登場する主人公には、一定の傾向があります。
・落ち着いた性格のキャラクターが多い。熱血系はマイノリティ。
・ニート、引きこもり、フリーターなどの設定が多い。
・転生前は30～40才台という設定が意外と多い。
ゴリゴリに努力をして成功をつかみ取る熱血系の主人公よりも、最低限の労力で最大の成果を得るような工夫型の主人公が受け入れられやすい傾向にあります。
親見さん なろう系の主人公さんが登場する小説を書いてみたいです。 最近ではライトノベルや漫画でたびたび目にする『なろう系主人公』 その人気から１つのジャンルとして確立されている主人公の型です。 親[…]
追放・ざまぁ
パーティーや組織から主人公が追放されるところからはじまるのが、追放・ざまぁ系の物語です。
2010年後期あたりから現れた、比較的新しいジャンルの一つですね！
こちらも、テンプレ化するほどの人気を誇っています。
承：ヒロインと出会って、リスタート。復讐、冒険、スローライフ等の新しい目標を得る。
転：目標を阻む課題と対峙。
結：自分を追い出したパーティーが没落する傍ら、主人公は目標を達成する。
追放・ざまぁ系で、親の顔より見た展開ですが、物語の流れはしっかりしてるんですよね〜。
・主人公が追放された理由
・パーティーで使い物にならないとされていた主人公が持っていた、実はすごい能力
・追放されたことで見出す新たな目標
・自分を追い出したパーティーが、いかに没落していくか
こういった設定、ストーリーでオリジナリティが出せれば、人気作になれる可能性が高いです！
悪役令嬢
なろう系でも、女性人気が非常に高いジャンルである悪役令嬢系も、テンプレが存在します。
承：ヒーローの悩みを解決して、お近づきになる。
転：破滅の運命へと立ち向かう。
結：破滅の運命（バッドエンド）を回避してハッピーエンド。
物語のオープニングで、主人公が自身の破滅（バッドエンド）を見せられるケースが多々あります。
RPGで言えば、ラスボス戦から始まるわけで、物語のつかみとして非常に優秀です。
・回避すべき運命の設定
・相方になるヒーローのお悩み、キャラクター性
・物語上のヒロインの立ち位置
ヒーローとヒロインのすれ違いラブコメも盛り込みやすく、サブストーリーで魅せて読者さんを引き込むのも良いです！
なろう系のテンプレはつまらない？
なろう系のテンプレがつまらないということは、万に一つもありません。
人気でないとテンプレには、なりえないからです。
ただ、「なろう系のテンプレはもう見飽きちゃったよ！」という方も一定数いるのは事実ですけどね……。
いずれにせよ、なろう系のテンプレは、中華料理屋の麻婆豆腐定食くらい安心・安定感のある展開であり、いつ読んでも一定の面白さがあります。
まとめ
なろう系のテンプレについてまとめました。
物語のテンプレは、有効に使うことができれば、強力なツールになりますのでぜひ使いこなしていきましょう！
最後まで読んでくださりありがとうございました！
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オズ ハロハロ。創作のネタになる観光地を紹介する係のオズだよ。 メードリー ぼっちのオズに付き合ってあげる係のメードリーよ。 オズ 今回は、九州を一周してきたよ。 […]