クリエイターさんの作品の価値を高めるキーワード『NFT(Non Fungible Token)』について解説していきます。
NFTにまつわる華やかなお話は、探せばたくさんあります。
お猿さんのイラストが27億円で売れたり、WWWのソースコードが6億円で落札されたりと……。
最近では、バーチャルYouTuberのキズナアイさんが3DコラボモデルのNFTを200個限定で販売していたりもします。
外部サイト③:キズナアイが公式NFT 3Dコラボモデルを200個限定で販売
NFTはデジタルな作品やアイテムの価値を高めてくれる可能性を秘めています。
なので、創作に携わるなら、作品の価値を高めてくれるNFTのキーワードは、ぜひ知っておくべきでしょう。
この記事では、クリエイターさんがNFTについて押さえておくべき以下のポイントを解説していきます。
・自分の作品をNFTにする方法
・NFTの今後と関わり方
NFTを知って、今後来るビックウェーブに乗り遅れないようにしましょ!
そもそもNFTとは?
NFTは、Non Fungible Tokenの略で、代替え不可能なブロックチェーン上のトークンです。
頭にクエスチョンマークがたくさん浮かびますよね。
なのでものすごく大雑把に、「NFTはデジタル作品の所有権を明確にできる証明書」と覚えておきましょう。
NFTに関わるエンジニアでなければ、とりあえずはざっくりとした理解で問題ありません。
NFTは、どうしてデジタル作品の価値を高めるのか?
NFTがデジタル作品の価値を高める理由は主に2点あります。
②デジタル作品に希少性を持たせられる。
①コピー品の流通を防ぐ効果がある
デジタルな本やイラスト、動画は、知っての通り複製が簡単にできます。
これは、配布やバックアップを取るのが容易になるメリットでもあるのですが、同時に偽造を助長してしまいます。
せっかくお金を出してデジタルコンテンツを買ったのに、無料のコピー品が世の中に出回ってたら「誰がお金を出して買うかー!」となってしまいます。
簡単に複製ができるデジタル作品は、その特性で価値を引き下げてしまっていたのです。
今までだと……
正規品だろうがコピー品だろうが、デジタルデータを持っていれば同じだったんですよね。
けれど、NFTの登場で変わる可能性があります!
NFTは、識別可能な唯一無二のデジタルデータです。
なので、先ほど説明したようにデジタルデータの証明書になるのです!
NFTだと……
証明書の有無で、コピー品か否か見分けがつくようになる!
コピー品には、証明書が付きません。
NFT販売が普及すれば、原著者さんが販売する本物には証明書が付いて、それ相応の価値がつく世界がやってきます!
②デジタル作品に希少性を持たせられる
NFTの登場によって、デジタルデータでの限定販売が意味を持つようになります。
たとえば、デジタル作品に200冊のみ販売された【限定のイラスト集】があったとします。
今までは、【限定のイラスト集】のコピーを持っている人でも、「僕は限定品を持ってるんだぜ!」と言えてしまいます。
NFTでは、正規に販売された200冊にのみ付与される証明書があります。
そのおかげで、デジタルデータに希少性が生まれます。
さらに、正規品を持っている人も、「限定品を持ってるんだ!」という満足感が生まれます。
デジタルデータに所有欲を付与できちゃうんですよね。
冒頭で挙げたキズナアイさんの200個限定の3Dモデル販売がいい例ですね!
NFT販売なので、デジタルデータでありながら、200個限定販売を通じてゲットしたアイテムだって証明できちゃうんです。
外部サイト③:キズナアイが公式NFT 3Dコラボモデルを200個限定で販売
限定販売が可能になることによって、デジタル作品に希少性と所有欲が生まれて価値が上がるんです!
NFTのやり方は? 自分の作品にNFTは適用できる?
NFTのやり方についてざっくりと解説していきます。
出品自体は、意外と簡単にできます!
有名どころは、OpenSeaでしょう。
販売方法のイメージは、こちらで上手く説明されていますのでご覧くださいませ!
外部サイト④:初心者でも分かる3つのNFT販売方法とそのメリット・デメリット
OpenSeaでの販売の方式は、以下の3種類に分かれています。
②オークション販売:ヤフオク等の馴染みあるオークション形式。
③値引き型のオークション販売:最初に最高値を設定しておき、それをじょじょに値下げをしていく形式。
NFTのプラットフォームは普及中で、まだまだとっつきにくいです。
流行が続けば、AmazonのようなECサイトが広がっていったように、サービスが多様化すること間違いなしでしょう!
小説系のNFTプラットフォームが欲しいです(願望)
NFTの今後とクリエイターとしての関わり方
べらぼうな値段がNFTのアート作品等についているのが目に入ると思います。
ぶっちゃけ言って、これはバブルです。
いつまでも続くと考えない方がいいでしょう。
NFTのバブルは、そのうち落ち着いて適正な値段がつくようになるでしょう。
ですが、バブルがあるおかげでNFTのコンテンツを企業達がこぞって用意している。
これは、覚えておきましょう!
つまり、これから使いやすいNFTのプラットフォームが生まれる可能性が高いわけです。
なので、一般ユーザーとしては、もう少し様子を見て、便利なプラットフォーム、面白そうなコンテンツができてから参入という形で良いと思います。
まとめ
以上、NFTについてクリエイターさんが知っておくべきことをまとめた記事でした。
・コピー品の流通を防ぐ効果があるので、本物の作品の価値が高まる。
・デジタル作品に希少性を持たせられる。
・自作品をNFT化して販売するのは意外と簡単。
・NFTはまだ黎明期。これからプラットフォームが伸びていく。
・作品の単価が上がる可能性がある。
・自身の作品であることが証明できる。
・自作品のコピーや改ざんが困難になる。
NFTのバブルに乗じる企業が生み出すコンテンツを今後も注視していきましょ!
NFTの原理について具体的に知りたい方は、以下の記事も合わせてごらんくださいませ!
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