NFTの原理をブロックチェーンと絡めて解説! なぜ、NFTはデジタル作品の証明書足りえるのか?

親見さん
NFTがデジタル作品の証明書になるというのは知りました。でも、NFTがデジタル作品の証明書になれる原理がわかりません。

NFTがデジタル作品の価値を引き上げるという記事をクリエイターさんに向けて書かせていただきました!

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今回は、NFTの原理に少し踏み込んでみます。ブロックチェーンや仮想通貨とNFTの関係を含めての解説になりますん!

親見さん
難しそうですが、最後まで聞いてみます。

案外創作のネタになったりするかもしれませんので、軽い気持ちで読んでいってくださいませ!

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NFTの原理を知る前に。NFTはクリエイターにとってなにが嬉しい?

NFTは、デジタル作品の価値を高める可能性があると言われています。

これは、前回記事のおさらいでもあります。

NFTがデジタル作品の価値を高める訳
①コピー品の流通を防ぐ効果がある
②デジタル作品に希少性を持たせられる
親見さん
コピー品が流通し辛くなるから本物の作品の価値が高まるのと、デジタル作品で限定品の販売が可能になるんでしたね。

そうですね。クリエイターさんのメリットをおさらいすると以下の通りです。

クリエイターさんがNFTを使うメリット
・作品の単価が上がる
・自身の作品であることが証明できる
・自作品のコピーや改ざんが困難になる

これらのNFTの原理から見て行きましょう!

NFTはなぜデジタル作品の証明書になり得るの? その原理

NFTNon Fugible Tokenの略で、意味は非代替性トークンです。

NFTのデータ管理には、ブロックチェーンの技術が使われており、そのおかげで改ざんできない仕組みになっています。

ブロックチェーンが、デジタル作品の真正を担保してくれる技術です。

親見さん
出ましたねブロックチェーン! ブロックチェーンの原理が、すなわちNFTの原理になるのですね……覚悟はできました。どーんとかかってきてください!

ブロックチェーン技術の原理は?

ブロックチェーンは、データの管理技術の一種です。

データを繋げて保持していく様がブロックとチェーンのように見えるので、ブロックチェーンと呼ばれるのも頷けると思います。

下の図がブロックチェーンのデータ関係のイメージです。

親見さん

まんまブロックとチェーンですね!

本来、データと言うのは、「集中管理型システム」で管理されていました。

ですが、ブロックチェーンは「分散型台帳」という仕組みで管理されています。

集中管理型システム:一人がみんなのデータを持つ管理方法
分散型台帳:みんながみんなのデータを持つ管理方法
中央管理型システムは、下の図のように、みんなで一人の管理者に各々のデータを預けています。

対して、分散型台帳は以下の図のようなイメージです。

分散型台帳のコンセプトは、「データの確認、管理をみんなで管理しようぜ!」です。

親見さん
一人で管理するよりも、なんとなくデータの信用性が高そうです。

一人が手元のデータを改ざんしても、他の人が持っているデータの整合性が取れなければ「こいつ、改ざんしたな!」とバレてしまいます。

親見さん
みんながデータの整合性を保証し合うのですね!

ブロックチェーンは、仮想通貨にも使われています。

お金の絡むデータ管理にブロックチェーンが使われている例からも、データの信頼性が非常に高いことがわかりますよね。

親見さん
仮想通貨に使われてて、それを支持する人たちがいっぱいいますもんね!

ブロックチェーンで作品のデータを管理しているのがNFTです。

直感的にも、NFTの改ざんは難しく信頼性の高い証明書であるのがわかると思います。

親見さん
「デジタル作品+ブロックチェーン上にある改ざん不可能な証明書」がセットになっているから、本物がはっきりとわかるんですね!

①コピー品の流通を防ぐ効果がある

ブロックチェーンに裏打ちされた証明書だからこそ、偽物と本物がはっきりわかります。

なので、コピー品の流通を阻害できるわけです。

NFTのデジタル作品が唯一性を持つ原理

NFT(Non Fugible Token)の意味は非代替性トークンでしたね。

この非代替性が、デジタル作品の唯一性を保証しているんです。

非代替性のアイテムがあるのなら、代替性のアイテムもあります。

その2つの違いを見ていきましょう。

代替性があるモノの代表は、お金でしょう。

たとえば、「一万円札と一万円札を交換しよう」って言われたらどうしますか?

親見さん
一歩引いた関係になるかもしれません。でも、お願いされたら交換しちゃいます。

一万円には識別番号が付いています。一万円札は、同じに見えて、各々この世に一枚しかありません。

でも、価値が同じだから交換できる。

これが、代替性です。

次に、非代替性の例として本を考えます。

「作者のサイン入り本A」「作者のサインなしの本A」を考えてみてください。

もし、友達に「作者のサインなしの本B」を上げるから、「作者のサイン入り本A」を頂戴と言われたらどうしますか?

親見さん
百歩くらい引いた関係になるかもしれません。大事なサイン入りの本を手放せませんよ!

本Aは、どちらも同じ本Aなのに、作者のサインが入った瞬間に価値に差が生まれます。

同じ本Aなのに交換したくないのが、非代替性です。

作者のサインを識別番号の一種と考えた際、識別番号に価値が付くか、付かないかで識別性のありなしが分かれます。

NFTは、改ざんの難しいブロックチェーン上に、識別可能な唯一無二のデジタルデータとして存在します。

たとえば、この記事では、WWWソースコード(インターネットの発展に関わる重要なソースコード)が、6億円で落札されています。
元も子もないことを言ってしまえば、ソースコードはただの文字列です。
WWWソースコードをコピーして手元に置いておけば、「WWWソースコードを持っている」と言えるでしょう。
親見さん
ただのWWWソースコードに6億円の価値はつきそうにありませんね……。
ですが、「制作者であるであるティム・バーナーズ=リー氏が売り出したと認識できるソースコード」だとどうでしょうか?
「製作者であるティム・バーナーズ=リー氏が売り出したWWWソースコードNFT」は、世界で一つしかない唯一性を持つのです。
親見さん
インターネットの発展に関わったソースコードが、途端に博物館に並ぶ国宝のような価値を持つのですね!
これが、デジタルにおける非代替性の破壊力です。
親見さん
それぞれに認識可能な独自の価値を持たせる効果があるのですね!

②デジタル作品に希少性を持たせられる

ブロックチェーンの改ざんの難しさと識別可能なデジタルデータがこれを可能にしているんです。

親見さん
NFT作品が高値で売れるのも、サイン入りの本の価値が特別であると考えれば納得がいきます。

まとめ

以上が、NFTの原理の解説でした。

・データの改ざんが難しいブロックチェーン技術が、NFTのデジタルデータの証明書という立場を担保してくれている。
・識別番号の非代替性によって、デジタルデータに特別な価値が生まれている。
親見さん
原理や仕組みがわかれば、プラットフォームが発達した時に使ってみようって気になりますね!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

マヨナカログでは他にも創作に関する知識やネタを取り扱っていますので、よろしければゆるりとご覧くださいませ!

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