作家さん、こんにちは!
小説における10万字の壁の破り方について、解説していきます。
となっている方や、
という方に向けての記事になりますん。
10万字の小説を書くのって、めちゃくちゃ大変なんですよね……。
自分の時間と脳みそをたっぷり注ぎ込んで、ようやく完成させられるかどうか。
10万字を目指しているけれど、筆が止まっている作家様の助けになればと思ってこの記事を書かせていただきました。
ボクは20冊以上の長編小説を書いてきましたので、その体験談を含めて10万字の壁をぶち破る方法をお話しします!
小説の長編は10万字が基準?
そもそも小説の10万字にはどのような意味があるのでしょうか。
ボクもその考えには基本的に同意なのですが、長編小説の定義は人や場所によって異なります。
たとえば、pixivだと以下のように定義されています。
ss:4999文字
短編:5000文字
中編:20000~79999文字
長編:80000文字以上
そうなんですよね。ぶっちゃけ長編の定義は曖昧です。
ただ10万字を超えれば、長編であると胸を張れるのは間違いありません!
そして10万字を超えたいという気持ちもわかります!
10万字の小説を書くのは、超大変
冒頭にも書きましたが、10万字の小説を書くのはめちゃくちゃ大変です。
プロットを書いて、キャラクターを作って、世界観を作って、本文を書いて、推敲をたくさんたくさんする。
10万字の長編小説を書く際、ボクは最低でも3か月はかかってしまいます。
ただのマラソンではなく、目的地までの道筋が決まってない特殊ルールですね。
途中で力尽きてしまう可能性があるのはもちろん、目的地を見失って迷子になってしまう場合もあります。
ボクが10万字の小説を書けるようになるまでの過程
ボクが小説を書き始めたときは10万字なんて書けませんでした。
ですが、今では10万字の壁を超えるのは、それほど難しくはありません。
気付いたら物語が10万字を突破してます。
周りの作家さんを見ていても、10万字を超えた作品を書く人は山のようにいます。
それどころか一作品が100万字を超えている人もゴロゴロいるんです。
10万字の壁を突破するのに、特別な才能は必要ないです。
適切な過程を知って、コツコツスキルを積み上げて行けば誰でも10万字の小説が書けるようになります。
初心者だったボクが10万字の壁を突破できるようになった過程はこうです。
②二次創作の長編小説をたまに書く
③オリジナルの短編に移行
④オリジナルの長編にチャレンジ
⑤数作書いた後に、ようやく10万字を突破!
書ける人は1作目から10万字をあっさり書けてしまうかもしれませんが、ボクの場合①から⑤に達するのに3年かかりました。
だから、焦らずに行きましょう!
そして、3年という時間は時短は可能です。
読者様は10万字を突破する過程を把握して、効率よくレベルアップしていってくださいませ!
①二次創作の短編小説から物書きデビュー
二次創作は舞台やキャラクターが揃っており、オリジナル小説よりも圧倒的に書きやすいです。
ボクは東方プロジェクトという作品が好きだったので、ここから文章を書き始めました。
二次創作は文章の書き方や、魅力的なキャラクターの特徴、描写の練習をするのにめちゃくちゃよかったです。
もし小説を書く練習をしたいなら、二次創作を書いてみるのもおすすめです!
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②二次創作の長編小説をたまに書く
二次創作の短編に慣れてきたボクは、長編にチャレンジをしました。
ひぃひぃ言いながら長編を完結はさせましたが、文字数は6万字程度だったと記憶しています(当時のボクにとって6万字は長編です)。
長い物語を組み立てる難しさやプロットの重要性を学ぶには、いい経験でした。
二次創作はオリジナルの長編小説に挑むためのトレーニングになりますね!
③オリジナルの短編に移行
二次創作から入ったボクは、いよいよオリジナルの短編小説に入っていきます。
文章の書き方はわかっていたのですが、難しいところは別にありました。
二次創作では作る必要のなかったキャラクターや世界観を作るのが難しかったです。
人気のキャラや世界観の特徴を知るためには良いと思いますけどね。
ボクの最初のオリジナル小説では、すでにいるキャラクターをモチーフにした登場人物や、人気作の世界観をリスペクトした舞台を作っていました。
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④オリジナルの長編に挑む
いよいよオリジナルの長編小説です。
そうですね。でも、はじめは7万から8万字程度で完結していましたね。
それ自体悪いコトとは思っていません。
書いていた物語が、たまたま10万字にいかなかっただけだと考えています。
最初に言いましたが、10万字はあくまで基準であって無理やり超える必要はないんですね。
長編小説に挑むうちに、長い物語を書く上でもっとも大事なコトはなにかに気付きました。
それは物語の骨組み――プロットを超しっかり書く必要がある点ですね!
これは後ほど詳しく解説します。
⑤数作書いた後に、ようやく10万字を突破!
小説の基礎ができれば、後は10万字を超えるような作品と巡り合うまで書き続けるだけです。
数万字の小説を書けるようになっていれば、いずれ運命の作品と巡り合えますよ!
ボクがはじめて納得のいく10万字を超える作品が書けたのは、この作品でしたね。
文字数が10万字に到達するまでに起こる困難と解決法
小説を10万字書く上で、ボクがよくぶつかっていた困難は以下の3つです。
・心情の変化が上手く書けない
・作品に対するモチベーションの低下
モチベーションの回復方法は、作品から距離を取ったり、息抜きをしたり、各々に合った解決法があると思いますのでここでは触れません。
キャラクターや物語の設定がぶれる
長編作品を書いているうちにキャラクターの話し方や立ち振る舞いが変わったり、いつの間にか知らない魔法の設定が追加されたり……。
書き出しと今を見比べてみて、予期せぬ変化にあんぐりしたコトが何度あったか。
設定を修正するとまた矛盾が産まれるという無限地獄にハマってしまうのはよくあります。
心情の変化が上手く書けない
「ヒロインへの興味が薄かった主人公が、最終的にヒロインのために頑張る!」みたいな展開がボクは好きでよく書いています。
ですが、最終盤で「主人公がヒロインのために頑張る理由が薄いよな~!」となることがよくあるんです。
それを解決するために、主人公とヒロインの親密度を上げるイベントを追加したりするわけです。
で、追加したイベントが前後に影響を与えたりで矛盾が産まれ……。
10万字の壁を阻む困難の解決法
長編小説が書けるようになる過程でも、プロットが大事だと言いました。
・心情の変化が上手く書けない
このいずれも、プロットを上手に書けば解消可能です。
プロットは物語の地図。
キャラクターや物語の設定をプロットに書き残しておいて、見返しながら書けば設定がブレません。
主人公の心情の変化があるシーンを想定してプロットに書き残しておけば、主人公が物語終盤に至る心の在り方まで迷わず進めます。
「10万字を突破するような長編を書き切りたい!」と考える方はプロットの作り方を重点的に学んでみてはいかがでしょうか!
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プロットの作り方を学べる書籍
10万字を超える長編小説を書くために必要なのは、プロットを作る力です。
プロットの作り方が学べる本をいくつか紹介させていただきます。
今すぐ使える! ストーリー強化プロット集(光と闇のプロット編): ~ラノベ作家のストーリー強化プログラム~
タイトルの通りラノベのプロットに特化した書籍です。
プロットにまつわる解説と実例がわかりやすく、さくさく読めます。
物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術
ストーリーの構造について学べる1冊がこちら!
プロが使う物語の基本的な構成を学べる名著になります。
「感情」から書く脚本術
「感情」から書く脚本術となっていますが、脚本作りは小説のプロット作成に応用が効きます。
まとめ
10万字の壁を超えるまでの過程や、立ちはだかる壁を超える方法をまとめました。
長編小説を書く作業は、終わりの見えない旅をするような感覚です。
プロットという地図を持って、ゴールしてくださいませ!
・記事のナビゲイター:親見 心(おやみ こころ)
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