書籍『「物語」のつくり方入門7つのレッスン』は、はじめて小説を書き始める方におすすめの書籍です。
メリハリのある物語の流れのつくり方、キャラクターの動かし方等々、小説を作るならば知っておきたい情報が詰まった本になっています!
オリジナル小説、二次創作小説関わらず使える考え方は非常に多いです。
実際に読んできましたので、レビューとおすすめポイントをまとめさせていただきます。
・小説を書きはじめたばかりで、基礎を学びたい
・メリハリのある物語のつくり方を知りたい
・キャラクターの動かし方は?
メリハリのある物語とは?
「物語」のつくり方入門7つのレッスンでは、メリハリのある物語についてたっぷりと触れられています。
本書いわく、メリハリのある物語は読者のテンションと関係があると言います。
ここで一題。
物語の進行度と読者のテンションの関係で、読者が1番物語を面白いと感じるのはどれだと思いますか?
①読者のテンションがずっと低いままの物語
②読者のテンションがずっと高いままの物語
③読者のテンションが高い状態からじょじょに下がっていく物語
④読者のテンションがじょじょに高まっていく物語
実はこの中に正解はないんです。
①~④まで、すべて読者のテンションの動きが一定なんですよね。
つまりメリハリがあるとは言えないんです。
④のお話は物語が順調に進みすぎているから、読者のテンションが上がり続けている状態です。
順調すぎるとストーリーの意外性に欠けるんですよね。
読者のテンションが以下のようになったら、物語としては理想的です。
順調なだけの物語ではなく、一時的に主人公をピンチにおとしいれて読者のテンションを下げる。
この上下の幅が、読者が物語を面白いと感じるカギなんです。
理想的なテンションの移動をどのように実現していくかは、「物語」のつくり方入門7つのレッスンで深く語られていますので、興味がある方は読んでみてくださいませ!
プロット作成のための起爆剤を見つけよう
プロットの育て方についても、「物語」のつくり方入門7つのレッスンでは触れられています。
小説を書き始めたばかりの方は、プロット作り(物語の地図)の書き方で迷います。
・アイデアはあるんだけど、物語としてどう書いていけばいいのかわからない
そんなお悩みを「物語」のつくり方入門7つのレッスンは解決してくれるんです。
ボクが本書で学んだプロットの作成に使える手法の1つをご紹介させていただきます。
物語の起爆剤の作ろう!
主人公がバトルする、ヒロインとの恋愛をする、日常生活を送る、何かしらの書きたい物語がみなさまにもあると思います。
主人公がバトルをする――にしても、ただただバトルするだけでは物語は成り立ちません。
ライバルと競い合ったり、世界を賭けて戦ったり、ドラマが必要になるんです。
ただ0から1を産み出すのはなかなか難しいんですよね……。
「物語」のつくり方入門7つのレッスンでは、自分が大好きな作品から共通点を見つけ出して、物語の起爆剤を作り出す方法を紹介しています。
その流れは、以下の通りです。
①お気に入りの作品を書き出す。
まずは50~100作品ほど、自分が好きな作品を書き出しましょう!
②書き出した作品の要点をまとめる。
書き出した作品の要点をまとめていきます。
・時代(いつ)・舞台(どこで)・人物(誰が)・出来事(何を)・動機(なぜ)・パターン(どのように)をまとめる。
・自分はどうしてその作品が好きか?
上記の3つを作品ごとに書き出していきます。
③要点から共通点を見つける。
書き出して分析した項目の中で、共通する自分が好きなジャンルや舞台を見つけ出していきます。
自分の好きなパターンを見つけて、物語の種にすることができます。
物語はターン制バトル!? キャラクターのアクションとリアクションでできている!
小説を書き進めていると、主人公がどう動けばいいのかわからなくなって、物語の停滞を感じるケースがあります。
「物語」のつくり方入門7つのレッスンではそれを解決する方法が記載されています。
小説は主人公と敵対者のターン制のバトルとして考えてみると良いんです。
勇者である主人公と魔王である敵対者がいたとします。
主人公は魔王を倒してお姫様を救い出す必要があるとき、その過程で準備をしてから挑みます。
魔王のリアクション:伝説の剣を手に入れられるのを防ぐために、強力な刺客を送る。
主人公のアクション:苦労しながら刺客を倒し、伝説の剣を手に入れる。
魔王のリアクション……
このように主人公のアクションに対する敵対者のリアクションを書き、リアクションに対してまた主人公が行動を起こしていきます。
主人公が動かないのならば、他者によって主人公が行動を起こさざるを得ない状況に追い込む。
動かなくなった主人公を動かすには、非常に重要な考え方になっています。。
ありがちな物語になるのを恐れない!?
最後に「物語」のつくり方入門7つのレッスンから紹介するのは、ありがちを恐れないマインドです。
物語を描いてる最中に、「ありがちだなぁ」と思ってしまうケースがあります。
「ありがち」はいわば「王道パターン」でもあるんです。
多くの人が好きなパターンだからこそ、同じような作品が多数存在し、「ありがち」になります。
オリジナル要素さえあれば、恐れる必要はないんです。
オリジナル要素をいかに付け加えるかに関しても、「物語」のつくり方入門7つのレッスンでは解説されていますので
まとめ
書籍『「物語」のつくり方入門7つのレッスン』についてまとめました。
本書の魅力のほんの一部でも紹介できたならば幸いです。
「物語」のつくり方入門7つのレッスンは、初心者さんならば知っておきたい小説のエッセンスがたっぷりと詰まっていますので、ぜひ読んでみてくださいませ!
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