Amazonの出版サービスに、ペーパーバック機能が追加されましたね!
紙の本が個人で気軽に出版できるようになったんです!
僕も、実際にペーパーバック機能を使って、紙の本を作ってみました!※上の画像は校正刷りの段階の本です。
・Amazonのペーパーバックの機能ややり方を知りたい!
・個人出版の選択肢を増やしたい!
本記事は、こんな方に向けての記事になっております~。
ペーパーバックとは?
Amazonのペーパーバックは、POD(プリントオンデマンド)出版の一種となっています。
POD出版は、紙の本を出版するための方法の1つです。
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POD出版のメリットとデメリットは以下の通りとなっています。
・1冊から本を印刷してもらえる!
・読者さんから購入依頼があるたびに本が印刷されるので、在庫を持つ必要がない!
【デメリット】
・1冊当たりの販売単価が高くなる……。
ペーパーバックの登場までは、Amazonが認可した出版社や印刷会社を通してしか、紙の本を出せませんでした。
ですが、ペーパーバック機能の実装で、個人でPOD出版ができるようになったんです。
Amazonで紙の本を出版するのにかかる費用はいくら?
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Amazonで紙の本を出版してみた感想
ペーパーバック機能を使って、紙の本を出版する手順を解説!
ペーパーバック機能を使うには、前提として、KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)に登録しておく必要があります。
Amazonで電子書籍や紙の本を出版する際に使うサービスがKDPで、登録は以下のページから可能ですよん。
KDPへの登録が終わっている前提で、ペーパーバックで紙の本を出版するための手順を解説していきます。
手順②:ペーパーバックのコンテンツを用意
手順③:ペーパーバックの価格を設定
手順①と手順③は簡単にできますが、手順②がなかなか厄介です。
手順①:ペーパーバックの詳細情報を設定
ペーパーバックの詳細情報で設定する必要のある項目は、以下の通りです。
・著者 ・著者等(あるのなら) ・内容紹介 ・出版に関して必要な権利
・キーワード ・カテゴリー ・成人向けコンテンツ
以上の項目は、KDPの説明に沿って登録すればオーケーなので、特に迷う点はないと思います。
ちなみに、すでにKDPで電子書籍として出版している本に関しては、その情報が引き継がれますので、入力の必要はなしです。
注意点――というより工夫したらいい部分は、出版物がAmazonで検索されるようにタイトルや内容紹介、キーワードを設定することですかね。
Kindleストアで書籍を販売するときに、販売主は以下の要素でSEO対策が可能です。 ・作品のタイトル ・内容紹介 ・キーワード設定 親見さん 私は、どんなキーワードを設定すればいいのか、悩んでしまいます……。 […]
手順②:ペーパーバックのコンテンツを用意
お次は、ペーパーバックのコンテンツについての解説です。
ここで設定するのは、以下の項目です。
・原稿 ・表紙 ・本のプレビュー
ここは印刷業界の用語が多く、一番難しく感じると思います。
なので、出来る限りかみ砕いて説明していきます!
印刷版ISBNの設定
印刷版ISBNでは、基本的に「無料のKDP ISBNを使用」を選択しましょう!
もし、自身の本のISBNを持っている方は、「独自のISBNを使用」で問題ありません。
ISBN(International Standard Book Number)は、国際標準図書番号と言います。
出版される書籍の一冊一冊に割り振られるモノで、いわば世界共通の本のマイナンバーです。
ISBNの取得をペーパーバックでは、Amazon側で勝手にやってくれます。
ISBNについて詳しく知りたい方は、以下のサイトを参考にしてくださいませ!
出版日の設定
出版日の設定ですね。
こちら、すでに本を出版されている方は、その出版日を設定します。
ですが、基本的に空白で問題ありません。
印刷オプションの設定
印刷オプションでは、出来上がる本のサイズや本文文字の色を設定できます。
設定のやり方で、印刷にかかる料金や本のデキが変わってきますので、自分にあったモノを選びましょう。
小説の出版を考えている方へのおすすめ設定の例を先に挙げておきますね。
・インクと用紙のタイプ:本文(白黒) 用紙(クリーム)
・判型:105×173(mm) or 112×174(mm)
・裁ち落とし設定:なし
・ペーパーバックの表紙仕上げ:光沢なし
・ページを読む方向:右から左(縦書き)
インクと用紙タイプについて
インクと用紙のタイプについては、4種類から選べます。
自身の作品の種類から、適した色合いを判別しましょう!
・本文(白黒)、用紙(白):ノンフィクション作品向け
・本文(標準カラー)、用紙(白):色を使用する作品向けだが、残念ながら日本では未対応。
・本文(プレミアムカラー)、用紙(白):写真集等の色味が大事な作品向け
選択したインクと用紙サイズによって印刷コストも変わってきます。
本文が白黒なら印刷料金が安く、カラーならば高くなる程度の認識で問題ありません。
印刷コストについて詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてくださいませ!
判型について
判型は、本のサイズになっています。
一般的なライトノベルのサイズは、文庫本サイズ(A6)となっており、108mm×148mmです。(もちろん、出版社事に差はありますが)
ペーパーバックで選択できる本のサイズは、こちらになっています。
独自の判型で設定もできますが、個人的には用意された選択肢の中から選ぶことをおすすめします。
標準的な判型から選ぶと、後で説明するKDPが用意してくれているテンプレートが使えるから、出版が楽ちんになります。
なので、小説を出版しようと思っている方には、105mm×173mmか、112×174mmをお勧めしています。
本のジャンルによって、一般的に使われる判型は変わってきますので、以下のサイトを参考にして自分の本にあった判型を探してみてください!
裁ち落とし設定について
裁ち落とし設定は、基本的になしで問題ありません。
印刷用語の一種で、超ざっくり言ってしまうと「本を印刷する際に余裕を持たせるためにある領域」です。
なので、ユーザー側がさして意識する必要のない部分ではあります。
裁ち落としについてより詳しく知りたい方は、こちらのサイトを参考にしてみてくださいませ!
ペーパーバックの表紙仕上げについて
ペーパーバックの表紙仕上げについては、光沢ありとなしが選べます。
表紙にツヤ加工をするか否かが選択できるわけです。
光沢なし:小説やフィクション作品向け
ページを読む方向について
これは、シンプルですね。
縦書きか、横書きか、好きな方を選んでくださいませ!
原稿の設定
いよいよ原稿の用意をしていきます。
今回、文章のみのコンテンツを想定したやり方です。
原稿の用意で厄介なのは、自分が選んだ判型に適したPDFを作らなければいけない点です。
その設定が面倒なのは、Amazon側もわかっていたのでしょう。
幸い、以下のページに原稿のテンプレートが用意されています。
こちらから、空のテンプレートを取得して、自分の選択した判型のテンプレートに文字を流し込めば原稿が完成します!
KDPから渡されるテンプレートの一例↓
なお、独自の判型の場合は、テンプレートが存在しません……。
表紙の設定
イラストに関わる方でもない限り、一番厄介な項目になる表紙の設定です。
こちら、表紙、裏表紙、背表紙を用意しなくてはいけません。
以下のページから、印刷用の表紙計算ツールからテンプレートを作り、ダウンロードすることができます。
上記のデータをイラスト編集ツールでいじくっていきます。
具体的ないじり方は、以下の動画が大変参考になったので、参考にしてみてくださいませ~!
本のプレビューについて
本のプレビューは、設定した原稿と表紙類が適切に反映されているかを確認できる場所です。
ここで、不適切な原稿や表紙類が設定されていたらシステムチェックでNGを出されます。
システムチェックでエラーが出なければ、お疲れ様です!
出版準備は完了です。
手順③:ペーパーバックの価格を設定
ペーパーバックの価格設定は、ここまでやってきた作業に比べれば超簡単です!
設定すべき項目は、以下の3つです。
・主なマーケットプレイス
・価格設定、ロイヤリティ、配信
出版地域
これは、特別な理由がなければ、「すべての地域(全世界での権利)」で問題ありません!
主なマーケットプレイス
「Amazon.co.jp」を選択しましょう!
これで、日本のAmazonで販売登録されます。
価格設定、ロイヤリティ、配信
価格の設定をしましょう!
ただし、すべて自由に決められるわけではなく、最低販売価格が決まっています。
判型:104.9×172.9(mm)
裁ち落とし設定:なし
ペーパーバックの表紙仕上げ:光沢なし
ページを読む方向:右から左(縦書き)
上記の条件で、約400ページの本を印刷して販売しようとした場合、販売価格が1000円以上になってしまいます。
これに関しては、POD出版の本の本体価格が高くなりがちというデメリットがもろに出てしまっていますね。
まとめ
以上が、Amazonのペーパーバックで紙の本を出版する方法についての解説でした。
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