はじめてイラストを依頼するとき、書いて欲しいイラストについて「何をどう伝えればいいのか」迷ってしまいますよね!
ボクは小説の表紙イラストやWebサイトのメインビジュアルの依頼をイラストレーターさんにしてきました。
それらのやりとりを元に、イラストレーターさんに伝えるべき内容をまとめていきます!
2.キャラクターデザインと構図の上手な伝え方
上記の二本立てで、イラストの依頼のやりとりについて解説していきます~!
キャラクターデザインと構図の伝え方についてのみ知りたい方は、↓の項目から「2.キャラクターデザインと構図の上手な伝え方」の項目まで飛んでくださいませ!
イラストレーターさん探しと依頼はSKIMAがおすすめ
イラストの依頼の方法でお悩みの方、イラストレーターさん探しで困っている方がいましたら、SKIMAを使ってみることをおすすめします!
「依頼をするイラストレーターさんは決まっていて、ココナラ、SNS、Skebで依頼を出すんだ!」と、すでに決まっている方は、この項目はさらっと読み飛ばしてくださいませ~。
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②SKIMAがお金のやりとりの仲介をしてくれるため、金銭トラブルがない。
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SKIMAはボク自身も愛用しているイラスト依頼サイトです。
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以下の記事はSKIMAの登録方法を解説してますので、よろしければ参考にしてくださいませ!
こんにちは! マヨナカログのつくよみです。 親見さん そろそろ自分の小説に表紙絵を付けてみたいです……。絵師さんを探すために、SKIMAに登録してみましょう。 「これからSKIMAに登録したいけど、登録手順はどんな感じ[…]
1.依頼を通したイラストレーターさんとのやりとり
イラストレーターさんに依頼を出すときのやりとりの全てを解説していきます。
依頼全体の流れを把握しておくと、イラストレーターさんとのやりとりもやりやすくなるので、参考にしていってくださいませ~!
①コンタクトを取ろう
②見積もりをいただこう
③仮払いをする
④イラスト内容の打ち合わせをしよう
⑤ラフ絵を確認
⑥清書を確認
⑦完成データをもらって、お支払いをしよう!
①コンタクトを取ろう
イラストレーターさんにメッセージを送りましょう!
・現在はスケジュール的に依頼が可能か?
・何に使うイラストを依頼する予定か
上記の2点を盛り込んだメッセージからやり取りをはじめるとスムーズです。
イラストレーターさんによっては、「依頼する時には、こんな情報を送って欲しいです」とテンプレートを用意している方もいます。
テンプレートがあるなら、それに沿った情報をメッセージに盛り込むようにしましょう。
コンタクトを取るときのやりとりの例↓
※実際には敬語を使ってください。
②見積もりをいただこう
まずはイラストの依頼料金を見積もりをしてもらいます。
イラストレーターさんが見積もりに必要な質問を飛ばしてくれますので、それに答えていけば問題ありません!
見積もりのヒアリングでは、以下の情報を聞かれるコトが多い印象です。
・商用利用の有無
・納品の形式(jpegやpngなど)
・絵のサイズ(〇×〇ピクセル)
・解像度
・予算
・キャラクターの体の描写範囲(全身絵かバストアップ等)や背景の書き込み量
・希望する納期
・作成したイラストを実績として公開してもいいか?
上記の質問に対する答えは、あらかじめ用意しておくとスムーズですよ!
見積もりをもらうときのやりとりの例↓
③仮払いをする
SKIMA等のイラスト販売サイトを通してイラストレーターさんとやりとりをしている場合、このタイミングで仮払いが発生します。
イラストレーターさんが仮払いの設定をくれますので、それに支払いを済ませましょう。
サイトの運営に仲介してもらう場合、正式な支払いはイラストが完成した後に行われます。
イラストが完成するまでは、仲介の運営さんがお金を預かっている状態です。
なので、完成前に依頼主もしくはイラストレーターさんのいずれかが、連絡取れなくなっても金銭のトラブルが起きない仕組みになっています。
④イラスト内容の打ち合わせをしよう
依頼が成立したら、いよいよイラストの制作に取り掛かります。
イラストレーターさんがヒアリングを実施してくれますので、自分の頭の中にある構図とキャラクターのデザインを正確に伝えられるように努めましょう!
構図とキャラクターのデザインの伝え方とやりとりについては、後の「2.キャラクターデザインと構図の上手な伝え方」で詳しく解説します!
イラスト内容の打ち合わせをするときのやりとりの例↓
やりとりは続く……
⑤ラフ絵を確認
イラストの構図とキャラクターデザインが煮詰まったら、イラストレーターさんがラフ絵を作成してくれます。
ラフ絵ができるまでは、依頼者サイドにやるコトはありませんので、まったりと待っていましょう!
キャラデザ・構図のラフ絵の提出があったら、この時点で修正してもらいたい点はがっつり伝えるようにします。
イラストレーターさんに迷惑をかけないためにも、この時点で直して欲しい点はがっつり伝えた方が良いです。
作成するイラストの下書き。絵の構図と雰囲気、キャラデザの共通認識を作るために使われる。
イラストレーターさんによっては、カラーラフを提出してくださいます。
⑥清書を確認
ラフ絵の認識合わせが終わったあと、イラストレーターさんが清書に入ります。
依頼主サイドは、再び完成までまったりと待ちます。
イラストレーターさんから清書の提出があったら、最終チェックをします!
この段階で、イラストがほとんど完成している段階ですね!
清書済みの段階では、細かい修正しかできません。
ですが、どうしても直して欲しい点がある場合は、イラストレーターさんに相談しましょう。
清書を確認するときのやりとりの例↓
⑦完成データをもらって、お支払いをしよう!
イラストを納品してもらったら、お支払いをしましょう!
SKIMA等の仲介サイトを利用している場合は、「納品完了の承認」をすることで仮払い状態だったお金を支払えます。
支払いを終えたら、お世話になったイラストレーターさんにはしっかりとお礼を言いましょう(超重要)。
お疲れ様です! これにてイラストの依頼の全工程が終了です!
完成データをもらった後のやりとりの例↓
2.キャラクターデザインと構図の上手な伝え方
絵に落とし込んで欲しい内容をどうやって伝えればいいか悩んじゃいますよね。
結論を先に言っておきますと、以下のようになります。
・構図は大雑把に、意図は詳しく記述する。
・キャラクターデザインは要点だけまとめて、細かい部分はイラストレーターさんに任せる。
イラストレーターさんとのやりとりは、構図とキャラクターで異なりますので、この2つの項目に分けて説明させていただきます。
【イラスト依頼のやりとり】構図は目で見てわかる形で伝える
構図では、イラスト全体として何を書いて欲しいかを伝える必要があります。
伝える方法としては、3つです。
2.参考画像で伝える。
3.文章で伝える。
イラストレーターさん視点でもっともわかりやすいのは、自分で下書きの絵で描いて伝えるですね。
この方法では、自分の意図がダイレクトに伝わるので、望んだ構図ができやすいです。
と言っておきながら、ボクは構図を文章でまとめて伝えて、キャラクターや建物、小物を必要に応じて画像で提示しています。
文章で構図を伝える上で大事なのは、構図を伝えたうえで、「なぜ、その構図をお願いしようと思ったのか?」を言うことですね。
ボクの場合、構図に関してはざっくりとだけ伝えます。
カメラワークを考えた上で、キャラクターを理想的な配置にする。
そんな良い魅せ方を知っているのは自分よりもイラストレーターさんだと思っているため、任せるようにしています。
代わりに、イラストの意図はしっかり伝えます。
1番伝えるべきポイントは、「イラストを通じて読者に何を伝えたいか?」です。
具体例を見てみましょう。
【実例紹介①】小説の表紙イラスト依頼時のやりとり
参考にするイラストは、この表紙です。
主人公がゲームのコントローラーを持っており、そこから伸びるコードがヒロインの背中の方へ繋がっている様子。
当物語は、地球に住めなくなった人類が、軌道衛星上に都市を作成して住んでいるという設定です。
その都市に住んでいる主人公が、ファンタジー世界に出現するような生き物に侵食された地球を舞台にしたゲームをプレイします。
その際、主人公がゲーム内で操作するキャラクターはメデューサの少女で、この子がヒロインです。
後に、主人公とヒロインが現実世界で偶然出会います。
そして、『人間がロボットを操作するように、現実に存在するメデューサをゲーム内で操っていた』ことに気付きます。
軌道衛星都市の住民は、事情があって住めなくなった地球の状態を知り得ませんでした。主人公は、メデューサが実在していることから、ゲーム内の地球の状態がそのまま現実であることを知ります。上記のように物語が進んでおり、ポイントが、『主人公が遊んでいるゲーム内で、操作しているキャラクターであるメデューサ(ヒロイン)が、現実に存在していた』という部分になっています。
なので、表紙イラストのイメージは、主人公がゲームを通じてヒロインと繋がっているような物を希望しています。
太い赤線の部分が、イラストを通して、読者に伝えたいポイントです。
それまでの文章は、「なぜそれがポイントになるのか?」をイラストレーターさんがわかるような構成にしています。
大事なのは、依頼者とイラストレーターが同じ方向を向いて進める指標を作ることです。
イラストの軸を決めることは、イラストレーターさんの道しるべにもなるのでもっとも大切ですね。
これさえ忘れなければ、「自分が望んだイラストじゃない!」となりにくいです。
【実例紹介②】Webサイトのメインビジュアル依頼時のやりとり
Webサイトのメインビジュアルでは、本サイトで使わさせていただいている以下のイラストを例に挙げます。
このケースでは、参考画像をたっぷりと使って作っていただきました。
まずは、参考にする背景をイラストを用いて伝えます。
今回参考にさせていただいたのは、たまはな様の「星を廻せ」イラストです。
個人的に昔からこのイラストが好きだったので、Webサイト用のメインビジュアル作成の際に参考にさせて頂きました。
次に、キャラクターの立ち位置を伝えます。
これは立ち位置を伝えるために、ボクが作ったモノです。
イラストレーターさんとやりとりを重ねるうちに、「キャラクターをど真ん中にしてしまおう!」となったので変更しちゃいました。
キャラクターのポーズは、振り返るような格好にしたかったので以下の画像を使って伝えました。
【イラスト依頼のやりとり】キャラクターデザインは要点を伝える
キャラクターデザインを伝える際のポイントは、絶対に外せない容姿の特徴とおおざっぱな雰囲気を伝えることです!(細かい部分まで決まっているのなら、キャラクターデザインを頼む必要はないのですが)
キャラクターデザインに関しても、自分があれこれ言うよりも、その道のプロであるイラストレーターさんにドーンと任せる精神の方が結果としてよくなりやすいです。
【実例紹介③】キャラクターデザインを依頼したときに伝えたこと
キャラクターデザインで例に挙げるのは、先ほどの構図の例にも使った以下の作品のキャラクターです。
黒髪の子の方が主人公、金髪の子の方がヒロインとなっています。
二人のキャラクターデザインを作っていただく際、以下のことを伝えました。
性別:女
年齢:16歳
性格:面倒くさがり。でも、興味を持ったことには積極的。
・日本人
・全体の雰囲気として、<中学生になりたての青臭い男子生徒>で、男子と間違えられることが多い。ズボラであまり身だしなみを気にしない。
・髪はあまり手入れしておらず、短め。よく寝ぐせが残っている。
・中性的な顔立ち
・眼の下にクマがあり、目には脱力感が漂っている。
・鎖骨が覗く、簡素でサイズの合ってないシャツ
・ホットパンツとニーソックス、ブーツの三点セット
・首にラッパの飾りがぶら下がったチョーカー
・身長は百五十センチに達しておらず、小さい部類。発育も悪い。
性別:女
年齢:16歳
性格:強がり。態度や口調は強気そうに見えるが、根は臆病。・人外。メデューサ。
・腰まで伸びる亜麻色の髪。ふわふわしており羊の毛のような質感になっている。
・頭頂に赤いリボン。
・気が強そうな赤い瞳
・不思議の国のアリス風の青いエプロンドレス
・右手首にミサンガ
・発育に関しては、中学生くらい。
・主人公と同じく、首にラッパの飾りがぶら下がったチョーカー
・身長は、小さい者同士あまり差はないが、主人公<ヒロイン
・発育も、差はあまりないがやはり主人公<ヒロインで、ヒロインの方が女の子っぽい体つきとなっております。
役割、性別、年齢、性格、チャームのポイント、体型。
伝えるべき要点は、主にこれらでしょう!
直接容姿には関係のない性格も、キャラクターを構成する大事な要素なので、必ず伝えていましたね。
これらの項目はイラストレーターさんに絶対に聞かれますので、事前に用意しておくことをおすすめします。
イラストを依頼する際の注意点
イラストの依頼をするときの注意点をいくつかまとめておきます。
お互いが気持ちよくやりとりをするために、参考にしてくださいませ~!
連絡はこまめに!
イラストの作成依頼では、イラストレーターさんとたくさんやりとりを行います。
依頼中は、連絡の確認を朝と晩の一回ずつは最低でもするようにしておくと良いです。
イラストレーターさんから来た質問には、できるだけ早く回答するようにしましょ!
でなければ、その間、イラストレーターさんの手が止まってしまうコトになります……。
忙しくてしっかり答えられない場合でも、「いついつまでにご回答します~」と一言送っておくだけで違います。
納期は余裕を持っていた方が良い
事情がない限りは、納期は余裕を持って設定しておいた方が良いです。
イラストの構図やキャラデザのやりとりであったり、確認の作業で、思いのほか日数がかかったりするケースもあります。
イラストの依頼に慣れてないうちは、特に余裕を持って設定しましょう!
イラストの構図を伝えるための資料は、用意しておいた方が良い
構図・キャラデザを伝える資料は、依頼をする前にしっかりと用意しておく必要があります。
何を書いて欲しいかをまとめる作業は、案外時間がかかりますので、依頼が始まってからだとてんやわんやになってしまいます。
まとめ
イラストの依頼のやりとりについてまとめました。
イラストレーターさんと上手にやりとりをして、理想のイラストを手に入れてくださいませ~!
記事中でも紹介しましたが、イラスト依頼にはSKIMAが使いやすくておすすめですよー!
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イラスト依頼の相場に関しては、こちらの記事で調査しています。
興味ある方はご覧くださいませ!
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最後まで読んでくださりありがとうございます。
みなさまにとっての理想のイラストができることを願っています。
・記事のナビゲイター:親見 心(おやみ こころ)
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おまけ
構図&イラストの意図&キャラデザ依頼をもう一例
参考にする表紙は、これです。
夜から朝に変わる時間帯。窓辺にいる少女。指から出す緑炎で、視線の先にいる人に挨拶をしようとしている。
当物語は、輪廻の女神と呼ばれる存在の創った世界が舞台になります。その世界は、八十八年周期で、歴史を繰り返しています。
そこで生きることになった主人公は、ヒロイン(描いて頂きたいキャラクター)に出会います。
ヒロインとそのおじいちゃん、そして主人公は、生活するうちに本当の家族のようになっていきます。
その後、主人公は、<八十八年周期の歴史のある時点で、ヒロインが非業の死を迎える>という事実を知ります。
それを知った主人公は、輪廻を終わらせるために戦うことを決意します。
主人公は、戦いを通して死んでしまいます。ですが、輪廻の世界では、死んで体を失った魂は、別の器(人間や魔物の体)に魂を入れられ、生まれ変わります。その時点で、前の体での記憶を失うのですが、主人公は例外的に忘れませんでした。
主人公が生まれ変わった先の人物は、ヒロインの死因となる組織の人間でした。当然、その体では会いに行くことができません。
主人公は事情があり、本当の家族に育てられませんでした。なので、仮初でも家族のように接してくれた二人には、思い入れがあります。
会えなくなった中、家族のように、ごくごくありきたりなおはようを言ってくれるヒロインの存在を主人公が思い返す――というようなイメージで提案させていただきました。
年齢:18才
性格:かなりの人見知り。奥手。基本的に声を出して話さない。物語内では、魔法が存在する。指から緑炎を出して、空中に文字を書いて意思疎通をする。・肩ほどまでの長さのふんわりとした金髪
・垂れ目気味で、おっとりとした瞳
・レースが付いたカチューシャを付けている
・新緑色のエプロン付きドレス
・スタイルはそこそこいい方
・イメージカラーが新緑
上記の点以外のデザインはお任せしたいです。