読者さんをあっと驚かせる小説の伏線の張り方

親見さん
読者さんにあっと言わせるような伏線を用意して、小説の完成度を上げたいです!

読書をしていると「これが伏線だったのかぁ!」と驚く作品に出会いますよね。

その作品は、きっとあなた様の頭に残っていると思います。

びっくりさせるような仕込みが用意できれば、読者さんの頭に残るような作品になるんですよね!

本記事では、小説における伏線の張り方に関する情報をぎゅっとまとめました。

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伏線の型を知って、使いこなす!

伏線は大きく分けて3種類あります。

・期待型
・潜伏型
・叙述トリック型

各々使いどころが異なりますので、伏線の型を押さえていってくださいませ。

親見さん
上手に使い分けていきたいですね!

先の展開を読者さんに知らせる【期待型】

期待型の伏線は、あえて読者さんにわかりやすい形で配置をします。

親見さん
伏線なのにばれても良いのですか?

問題ありません。

「こうなって欲しいな」と、読者さんに先の展開を期待してもらうために張る伏線で、本を読み進めてもらうために用います。

親見さん
なるほど! 伏線は、読者の期待を裏切って「あっ」と言わせるモノばかりではないのですねぇ。

典型例では、路地の曲がり角で、男女がぶつかるシチュエーションがあるでしょう。

読者さん視点では、「ああ、この後二人の恋愛がはじまるんだろうなあ」と期待が持てるわけです。

親見さん
期待の持てる伏線があれば、読み進めたくなりますね!

物語の序盤にフックとして、読者さんの心をつかむために使うのが効果的です。

伏線を忍者のようにこっそり潜ませておく【潜伏型】

何気ない描写に伏線を潜ませるのが潜伏型です。

「これが伏線だったのかぁ!」と読者さんを驚かせるタイプですね。

親見さん
伏線らしい伏線ですね!

「ラスボスとの戦いで、主人公が秘めたる力を解放するシチュエーション」がもっともわかりやすいです。

伏線もなく、ラスボス戦で主人公が覚醒して、敵をボコボコにしたら読者さん視点ではなんとなく興覚めしてしまいます。

・潜伏型の伏線の例
「電子機器を壊しやすい」とぼやいている主人公がいる。

実はそれが伏線になっていて、主人公は電気を操ることのできる能力者であり、それを制御しきれていないだけだった!
電気を操る能力に気付いて、ラスボスを攻略する。

潜伏型では、読者さんに驚きを与えることも重要ですが、「納得感」も大事になります。

物語の結末へと繋がる出来事をよりドラマチックにするために、潜伏型の伏線を使うと良いですよ~!

読者さんをあえて誤った理解に導く【叙述トリック型】

変わり種の伏線として紹介するのが、叙述トリック型です。

「うわ、○○だと思ってたけど、××だったのかぁ」と読者さんを驚かせるタイプの伏線ですね。

物語上で起こる出来事の真逆の想像を読者さんにしてもらうためにあります。

親見さん
イメージがし辛いですね……。

たとえば、一人称で「ボク」を使っており、行動も男っぽいキャラクターが実は女の子だった――みたいな展開ですね。

親見さん
なるほど。それならば驚きも大きそうですね。

読者さんの不意を突きたいときに、叙述トリック型の伏線を仕込むのは面白いです。

読者をあっと驚かせる伏線の張り方

伏線の型を押さえたところで、お次は具体的な伏線の張り方を3つご紹介します。

①伏線になりそうな要素を物語の要所に散りばめておく

後で伏線を回収する、しないに関わらず、伏線らしき要素をいたるところに散りばめておきます。

その後、物語の展開上で伏線を活かせそうになるタイミングがあれば、回収していきます。

親見さん
回収できない伏線が生まれることになりますが、良いのですか?

回収できなかった伏線は、削除するか、あえて残すこともできます。

残したものは、読者さんに本物の伏線を見抜かせないためのダミーにしましょう。

親見さん
物語を通して心理戦が始まってます……!

②プロットの段階で、伏線となる要素を準備する

プロットの段階で、物語の軸となる伏線を用意する方法ですね。

親見さん
一番オーソドックスな伏線の作り方です。

結末で大きなどんでん返しを作りたい場合には、プロットの段階で準備することをおすすめします。

親見さん
①の方法が即興の手法なら、②は計画的に伏線を作る方法ですね。

理詰めで物語を書ける方におすすめの手法になっています!

③一度書ききった後に、伏線を設定する

作品を書ききった後に、自身の作品を見返して伏線たりえる要素を探す方法です。

親見さん
物語を書いた後に伏線を設定してしまって良いんですね!

物語の流れを完全に把握出来ている状態なので、伏線を張ると面白くなるポイントが見えているはずです。

親見さん
物語の流れをつかめているのは大きいですね!

作者すら意識していなかった伏線が潜んでいる可能性があり、それを活用すれば読者を「あっ」と驚かせる事ができます。

伏線が秀逸な作品のご紹介

上手な伏線の張り方が学べる作品をご紹介させていただきます。

ハサミ男

びっくりするようなどんでん返しが用意されている作品と言えば、ハサミ男です!

ネタばれになるので詳しくは書けませんが、最後まで読んだら度肝を抜かれること間違いなしですよ~。

結末を知らない状態で、この作品を読める方がうらやましいです。


シュタインズ・ゲート

ゲームが原作となる物語となります。

物語の随所に散りばめられた伏線が、すべて未来へと繋がっており、綿密な構成のもとに作られた作品だと強く感じられました。

伏線の張り方のお手本にすべき作品の一つだと断言できます!

記憶をリセットして、もう一度この作品を見たい……。

親見さん
どれだけ入れ込んでるんですか!?


まとめ

小説の伏線の張り方についてまとめました。

親見さん
上手な伏線を張って、武器として使えるようになりたいですね!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

マヨナカログでは、他にも創作に役立つ情報を扱っていますので、よろしければ覗いて行ってくださいませ~。

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