自分の書籍をKindle出版する際、EPUBを用意する必要があります。
文章からEPUBを作成するのに便利なのが、でんでんコンバーターですよね!
でんでんコンバーターのマニュアルは、情報量が多いですよねぇ。
小説のように表紙と文字のみで構成される書籍の場合、でんでんコンバーターで使う必要のある機能というのは多くありません。
ボクは、でんでんコンバーターを使って、実際に↓のような作品を出版させていただいています。
出版の経験に基づいて、小説の出版で使う必要のある最低限の機能を説明していきます!
この記事を読み終わるころには、でんでんコンバーターを使って出版用のEPUBが作れるようになっていますよん!
でんでんコンバーターで出版用のEPUBを作成する3ステップ!
でんでんコンバーターを使えば、出版用のEPUBを3ステップで作成が可能です!
①EPUB変換用に、マークアップ言語を原稿に書き込む。
②でんでんコンバーターを使って、テキストファイルをEPUBに変換する。
③EPUBリーダーを使って中身を確認する。
①EPUB変換用に、マークアップ言語を原稿に書き込む
でんでんコンバーターには、下の画像のようにマークアップした文章を読み込ませる必要があります。
上記の文章をでんでんコンバーターに通してEPUBを作成します。
それから、電子書籍用のリーダーに読み込ませると以下のようになります。
電子書籍っぽくなりますよね?
【小説家さん向け】覚えるべきマークアップ用の記号は4つだけ!
でんでんコンバーターを使うにあたって、小説家さんに覚えてほしい記号はこのページにすべて詰まっています。
⑴===
⑵##テキスト##
⑶<p><br /></p>
⑷{テキスト1|テキスト2}
上記の4つの使い方さえ覚えてしまえば、EPUBを作ってKindleで小説を出版することができてしまいます!
これらの「記号の使い方」と「記号を入れることでなにが起きるのか?」をねっちょり解説していきたいと思います。
⑴===
「===」が意味するのは、改ページです。
たとえば、以下の文章を「知る由もなかった。」で改ページしたいとき「===」を設定します。
すると、まだページに文字を入れる余裕があるにも関わらず、「===」を境界線にしてページが変わるんです!
結果としては、以下の2枚の画像のようにページが分割されます。
章が変わる際に、改ページの「===」を使うとメリハリがつきやすくおすすめです!
半角イコールの数は、3つ以上ならば何個でもいいです。数が多くても、1ページ分しか改ページされません。
ボクは見た目的にわかりやすいから、多めに書くようにしています。
⑵##テキスト##
「##テキスト##」は見出しになっています。また、目次にも関係のある記号です。
たとえば、このように見出しとストーリーを配置したとします。
すると、見出し部分の文字が大文字になり、下の画像のような目次のページが先頭に自動生成されます!
読者が、目次の青くハイライトされた文字をクリックすると、対象のページまでひとっとびです。
今回は、どのハイライト文字を押しても上記のページに飛ぶということです。
これさえ覚えれば、見出しと目次、両方をマスターできることになります! 万能!
⑶<p><br /></p>
HTMLを触ったことがある人ならば、「あっ!」となるかもしれません。
「<p><br/></p>」が意味するのは、空行です。
使う場面としては、「文章間に間が欲しい時」か「章を変えるほどではないにしても、場面を変えたいシーン」ですね!
たとえば、このように記述すると……。
文章と文章の間に空白ができましたね!
<p><br /></p>は、連続で使うこともできますので、自分が確保したい空行分使えばいいでしょう。
⑷{テキスト1|テキスト2}
最後に{テキスト1|テキスト2}ですね。
テキスト1にルビを振りたい文字、テキスト2にルビを入れると、ルビを振ることができます。
猫に……
ルビが振れちゃいます!
シンプルですね!
②でんでんコンバーターを使って、テキストファイルをEPUBに変換する。
マークアップをした原稿ができたら、でんでんコンバーターでEPUBを作成していきましょう!
でんでんコンバーターのサイトは、以下のような構成でできています。
どのようにデータを入力すればいいか、ⅰ~ⅶの順に解説していきます!
ⅰ.ファイルを選択
①で作成をしたマークアップされた原稿データ(テキストファイル)をアップロードしましょう。
ⅱ.タイトルを入力
自作品のタイトルを入れてくださいな。
ⅲ.作成者を入力
作成者名はペンネームでも問題ありません! お好きな名前を入れてください!
ⅳ.ページの送り方向を選択
小説の場合、「右から左(縦書き)」を選びましょう!
ⅴ.ページの自動生成
扉ページ・目次ページが欲しい場合は、チェックを入れましょう。
目次ページは、先ほど解説したマークアップ言語の「##テキスト##」に基づいて生成されます。
扉ページは、表紙を開いて一番最初に現れる空白のページですね。
ボクは基本的に、「扉ページなし、目次ページあり」で変換を行っています。
ⅵ.その他
その他の4項目については、デフォルトで書き換える必要はありません。
ⅶ.変換の実行
すべての設定が終わったら、変換ボタンをポチッと押して、テキストファイルをEPUBに変換しましょう。
変換が終わると、EPUBのダウンロードがはじまります。
これで、出版用のEPUBをゲットできました!
③EPUBリーダーを使って中身を確認する。
EPUBのリーダーを使って、作成されたファイルの中身を確認しましょう。
EPUBリーダーはなにを使っても良いのですが、Kindle出版の場合は「Kindle Previewer」をおすすめします。
「Kindle Previewer」のダウンロードページはこちらです。
さて、「Kindle Previewer」の使い方はいたってシンプルです。
出来上がったepubファイルをドラッグアンドドロップで、Previewerに入れれば良いです。
すると、以下の画像のように、epubが開かれて中身を確認できます。
中身を確認して問題がなければ、出版用のEPUBの完成です!
まとめ
ここまで説明してきたことができれば、でんでんコンバーターで改ページができて、目次、見出し、空行を作れて、ルビが振れるようになります!
小説を書く上で、最低限必要な機能が揃っています。
思い立ったが吉日、作家の皆さんのKindle出版がうまくいくことをお祈りしています。
もし、わからないことがありましたら、コメントかツイッターの方にお気軽に連絡してください。
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