Live2Dにはあらかじめ既定の動作をするように『モーション』を仕込むことができます。
開発の一環でこの機能を使っているのですが、めちゃくちゃ便利なんですよね!
Live2Dモデル開発が一区切りして、いったんUnity側に戻って埋め込んでみたり!
うんうん、かなり配信っぽい動きをしてくれてるようになってるねぇ
待機モーション+呼吸+まばたきで、思いのほか生きてる感が出て良きです良きです
あとはモーションの作りこみかなぁ pic.twitter.com/WxTLdyizbV
— 月詠ヨゾラ (@TukuyomiYozora) May 23, 2025
たとえば、上記のセッカちゃんのLive2Dにモーションを作って仕込むと、こんな感じに動いてくれます。

そのほかにも、モーションで喜怒哀楽を表現することもできます。
怒モーションけっこう良い感じではないでしょうかええ pic.twitter.com/EZJT9fClsH
— 月詠ヨゾラ (@TukuyomiYozora) May 22, 2025

今回は、ボクが実際に使うことになった以下の3つについて、作る際に使用した参考動画やサイトをまとめていきます!
①Live2Dのモーションの作り方
②UnityでLive2Dのモーションを使う方法
③nizima ACTION!!でモーションを活用した動画を作る方法
①Live2Dのモーションの作り方
まずはLive2Dのモーションの作り方ですね!
これはLive2Dの公式がめちゃくちゃ良い動画を用意してくれています。
これを見れば一発でわかります。

ちなみに、操作用のドキュメントは以下にあります。
Live2Dモーションを作る際のTips
Live2Dモーションを作る際に「あーこれはこうだったのか」と思ったことをメモ書き程度に残しておきます。
頭の片隅にでも置いといてくださいませ!
・Live2Dのモーションのシーンデータは、can3ファイルに保存される。
・実際にUnityやnizima ACTION!!で使用する際は、motion3.jsonデータを用いる。motion3.jsonデータ1ファイルに対して、1つのモーションのみが保存される。
・モデルファイルである.cmoファイルのイラスト情報を変更しても、関連するcan3ファイルには影響がない。
Live2Dの待機モーションを上手に作るにはどうしたら良い?
待機モーションは一番よく使うモーションですよね。
ボクが作ったモーションは以下の動画です。
Live2Dの待機モーション作ってるけど、まばたき、呼吸モーションはUnityのスクリプトのがいいよなぁ、、
あとあと、口もたぶんいじらない方がいいよなぁ。リップシンクで動かしちゃうし
ううむ、ノウハウがない! pic.twitter.com/mMCqQSZw0D
— 月詠ヨゾラ (@TukuyomiYozora) May 22, 2025

ボクが待機モーションを使うときに気を付けたのは、以下のポイントでした。
動きにメリハリをつける
待機中はおとなしめに、動いているのがわかる程度にモーションを設定します。
こうすることで、喜怒哀楽のモーションに移行したときにわかりやすいですし、仮に待機モーションを中断して感情モーションに移行したときも違和感が少なくて済みます。
待機モーションと開始と終了は同じ状態にする
待機モーションはループ処理をすることが多いです。開始と終了時のキーの値が異なっていた場合、ループ処理が行われるたびに違和感を与えてしまうことになります。
ランダム再生用に複数の待機モーションを用意する
同じモーションを繰り返すと機械的に見えるため、複数の待機モーションを作成して、ランダムで再生することで自然な動きを演出できます。
これは努力目標ですね。
②UnityでLive2Dのモーションを使う方法
UnityでLive2Dを取り扱うには「Cubism SDK for Unity」が必要になります。
以下がLive2D社の公式ダウンロードページですので、必要でしたらインストールしてください!
インストール方法については、開発公式さんがQiitaで記事を書いていますので、それを参考にすると良いです。
モーションファイルの用意
UnityでLive2Dを動かすためのファイル群は、Live2D Cubism Editorのモデリングタブとアニメーションタブからそれぞれ出します。
モデル用のファイルの出し方
モデリング画面にて『組み込み用ファイル書き出し→moc3ファイル書き出し』で出せます。
モーションファイルの書き出し方法
アニメーション画面にて『組み込み用ファイル書き出し→モーションファイル書き出し』で出せます。
モーションファイルは.motion3.jsonで書き出されますが、それはモデル用ファイルと一緒のフォルダに入れておきましょう。
後はUnityのAssetにぶち込めばOKです。
Unityでモーションを再生するための準備とコード
ボクの場合、CubismMotionControllerを使いました。
Live2D Cubism SDKをインストールしているなら、CubismMotionControllerが同梱されているはずなので、Live2Dモデルにアタッチしておきましょう。
あとは以下のコードで呼び出せば動きます
var anim = Resources.Load<AnimationClip>(“Motions/idle”);
_motionController.PlayAnimation(animation, 0, 3, true);//引数3がプライオリティを示しており、こいつを3にすることで上書き強制再生できる。
Motions/idleはAnimationファイルへのパスを書きましょう。
motion3.jsonをUnityに入れた際に自動生成されているはずです!
③nizima ACTION!!でモーションを活用した動画を作る方法
nizima ACTION!!で作ったモーションを活用することもできます。

端的に言えば、Live2Dを使った動画を作ることに特化した動画編集ツールですね!
nizima ACTION!!については、以下の記事でまとめていますので、よろしければ見ていってくださいませ!
Live2Dを動画に載せたいなぁ。 ライブ配信ではLive2Dを簡単に使う環境は整っているのですが、動画編集でLive2Dモデルを直接いじくるツールは意外と少ないんですよね。 迷ちゃん Live2Dはライブ配信で使うモ[…]
これもかなり面白いツールですよ!
さて、nizima ACTION!!でモーションを使う方法ですが、こちらは公式ドキュメントが優秀です。
以下の記事にモーションファイルのアップロード方法が記載されています。
ファイルをアップロードする前に、moc3ファイルにデータの書き込みを行う必要があるのですが、その手順は以下にあります。
〆Live2Dって楽しいね!
Live2Dのモーションに関する情報をまとめました。

動く人型のインタフェースが手軽に作れるのはやっぱり楽しいですよね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。